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家のこと(新築)
2021.12.06. MON
省エネ性能が分かる「BELS認定」
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BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)とは?
これから新たに家づくりをしようという方にとって、知っておいて欲しいのがBELSという制度です。
BELS(ベルス)とは、建築物省エネルギー性能表示制度「Building-Housing Energy-efficiency Labeling System」の略称で、建物における省エネ性能を第三者機関が評価し、認定する制度のことを言います。
一次エネルギー消費量をもとに、評価機関が、その住宅の省エネ性能を客観的に評価し、★マークを用いて5段階評価を行います。
要するに、この★マークを見れば、その家がどれくらい省エネ基準に適合しているかを判断することができるというわけです。
このBELSは2016年4月より、オフィスビルだけでなく住宅にも拡充しています。
ご存知ない方も多いですが、新築だけでなく、既存住宅も対象となっているので、リフォームなどを検討されている方はチェックしておくといいかもしれませんよ。
省エネ性能を表す★マークの意味とは?
BELS評価書には、大きな★マークが描かれています。
この★マークは、いわば住宅の省エネ性能の評価結果。
省エネルギー性能指標=BEI(Building Energy-efficiency Index)値との対比によって判断されます。
BEI値は、基準一次エネルギー消費量に対する「設計一次エネルギー消費量」の割合を指し、値が小さければ小さいほど省エネルギーということになります。
【★マークごとのBEI値】
★★★★★:BEI≦0.8
★★★★☆:0.8<BEI≦0.85
★★★☆☆:0.85<BEI≦0.9
★★☆☆☆:0.9<BEI≦1.0
★☆☆☆☆:1.0.<BEI≦1.1
簡単に言うと、この★マークの数が多ければ多いほど、省エネ性能が高い住宅であることを表しています。
※参考資料:一般社団法人 住宅性能評価・表示協会「BELSによる住宅の省エネ性能表示について」参照
BELSで評価される住宅の性能
BELSにて評価される住宅性能は、以下の2つです。
① 外皮基準
外皮基準とは、いわば断熱性能を測るための指標のこと。
外皮基準に適合する場合は、「適合 UA=0.46」などと表記されます。
② 一次エネルギー消費量
一次エネルギーとは、火力・水力・太陽光などの自然から得られるエネルギーのこと。
一次エネルギー消費量とは、住宅で実際に消費される一次エネルギー(給湯設備や冷暖房設備などを使用した際に消費するエネルギー)の量を合算し、算出します。
このようにして算出された「設計一次エネルギー消費量が」が基準値を下回れば、省エネ基準を満たしていることになります。
また、削減率(%表記の数値)が高ければ高いほど、省エネ性能が高いということがわかります。
BELS認定で表示される「ZEHマーク」
BELSでは、省エネ基準への適合可否以外にも、2017年より「ZEHマーク」が表示されるようになりました。
ZEH(ゼッチ)とは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」のことで、ゼロエネルギー住宅のことを指します。
住宅における消費エネルギーを削減し、エネルギーを創り出す=創エネすることで、年間一次エネルギー消費量を正味ゼロ以下にする住宅のことです。
現在、日本では地球温暖化対策の1つとして、このZEH住宅の普及を促進していますから、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
このZEHマークは、外皮基準と一次エネルギー消費量の水準により、表示マークのレベルが変わります。
BELS認定を受ける5つのメリットとは?
BELS認定を受けると、以下のような5つのメリットが得られます。
地球環境に優しい住宅が作れるというのはもちろんですが、それだけではありません。きちんと、住む側にとってもメリットはありますよ。
メリット1.補助金などの申請に活用できる
BELS認定を受けた住宅を建てると、ZEH支援事業による補助金が受けられます。
自治体によっては、省エネ住宅に対する独自の補助金制度が設けられているところもあるので、事前に調べておくといいかもしれませんね。
新築を建てる際には、少しでもこの補助金が交付されると負担が軽くなるでしょう。
メリット2.省エネ住宅はランニングコストを抑えられる
BELS認定を受けている住宅ということは、省エネ性能が高いということです。
そうでない住宅に比べれば、当然、光熱費の節約ができます。
断熱性能を上げたり、省エネ設備を導入したりすることで、年々値上がりしている電気代の負担を軽くすることができれば、家計も大助かりですね。
メリット3.BELS認定は安心感を得られる
住宅性能に特化した家づくりというのが最近増えてきてはいますが、「暮らしやすい」などという“感覚的”な部分ばかりで、「何が本当に心地よい家づくりなのかわからない」という不安を抱いている人もいますよね。
BELS認定は、国で定めた基準に対する評価ですから、「居心地の良さ」「性能の良さ」というものが建築業者によって判断基準が違う…ということにはなりません。
同じ評価基準にのっとり、第三者が正しく評価してくれるので安心感を得ることができます。
具体的に数値や★マークによって評価表示されるのも分かりやすくていいですね。
メリット4.BELS認定表示は建築知識がなくても分かりやすい
BELS認定で評価されると、冒頭でご紹介したように★マークがつけられます。
★マークの数で、省エネ性能の高さが一目瞭然なので、シンプルでわかりやすいという点も1つのメリットでしょう。
メリット5.物件の価値が上がる
BELS認定を受けると、その住宅に対しての省エネ性能の評価がわかるため、結果次第では物件そのものの価値もアップします。
物件の資産価値が上がるというのは、住んでいる側にとっては大きな魅力。
たとえ中古物件として売却することになったとしても、価値を高く評価してもらえるかもしれませんよ。
BELS認定で省エネ住宅をもっとわかりやすく!
住宅の省エネ性能というのは、細かい数字を並べられてもいまいちピンと来ないものですよね。
しかし、今回ご紹介したBELS認定を受けることができれば、その評価は一目瞭然。
たとえ知識がない人が見ても、★の数で住宅の省エネ性能について把握することができるでしょう。
私たち無添加計画の家づくりにおいても、このBELS認定を受けることをおすすめしています。
住宅そのものの性能を高め、より快適で安心した暮らしを手に入れましょう。
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