ヒートショックとは?

ヒートショック対策におすすめの「高気密・高断熱」な家づくりって?

最近よく耳にすることの多い「ヒートショック」。

ヒートショックとは、部屋と部屋との急激な温度差によって起こる心臓発作や脳卒中などの健康被害のことを言います。

実はこのヒートショックが原因で亡くなっている人は、交通事故で亡くなる人のおよそ2.4倍に上ると言われています。

意外と身近に起こる現象なのだということは、覚えておくといいかもしれませんね。

 

ヒートショックが起こるメカニズム

ヒートショック対策におすすめの「高気密・高断熱」な家づくりって?

暖かい部屋から寒い浴室に移動するとき、私たちの体は、血管を細くして血液の量を減らし、体の熱を外に逃がさないよう調節しようとします。

血管が細くなるということは、血液も流れにくくなるため、血圧は急上昇しますよね。

しかし、その後、熱いお湯に浸かることで、今度は血管が拡張するので、血圧が急激に低下していきます。

このような血圧の乱高下に体が耐えられなくなり、心臓に負担がかかることでヒートショックが起こってしまうのです。

ヒートショックを起こしやすい人とは?

ヒートショック対策におすすめの「高気密・高断熱」な家づくりって?

ヒートショックが起こりやすいのは主に以下のような人だと言われています。

・65歳以上の高齢者

・高血圧

・糖尿病

・不整脈などの持病を持った人

・飲酒後にお風呂に入る習慣がある人

など。

ヒートショックは、特に75歳以上の人に多くみられますが、若いからと言っても油断できません。

大量に飲酒をした後に、お風呂に入った場合は、若い人であっても血圧が急上昇しやすくなります。

入浴中にふらつき、意識を失って転倒し、そのまま溺死してしまうこともあるのだそうです。

心のあたりのある人は、特に注意するようにしましょう。

ヒートショックを起こしやすい場所とは?

ヒートショック対策におすすめの「高気密・高断熱」な家づくりって?

ヒートショックが起こりやすい場所は、以下のとおりです。

・トイレ

・洗面所

・浴室や脱衣室

・玄関や廊下

など。

これらの場所は、家の北側=陽の当たらない場所に位置していることが多く、冬場は特に冷え込んでしまうため、ヒートショックが起こりやすいと言われています。

ポカポカと暖かいリビングから、トイレへ行ったときや、お風呂に入ろうとしたときなど、温度差が生じやすいのでヒートショックに注意しましょう。

ヒートショック対策に「高気密・高断熱」の家づくり

ヒートショック対策におすすめの「高気密・高断熱」な家づくりって?

ヒートショック対策をするには、そもそも部屋と部屋との温度差ができないような家づくりをすることが大切です。

それには、高気密・高断熱の家づくりが重要なんです。

 

【高断熱・高気密の家って?】

高断熱の家というのは、外気温に左右されず、室内温度を一年中15℃以上にキープできる家のこと。

そして、その熱を外に逃がさない(または入れない)ため、なるべく隙間をつくらないよう工夫された家が「高気密な家」ということです。

 

【なぜ高断熱・高気密の家だと温度差がないの?】

高断熱・高気密の家だと、なぜ家の中の温度差が生じにくいのかというと、それは断熱材ですっぽり家を包み込み、外に熱を逃がさない・外から冷気が入ってこない工夫をしているから。

このような家づくりをすると、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができるので、部屋と部屋の温度差が生じにくく、季節を問わず快適に過ごすことができるんです。

これから家づくりをしようと検討している方は、ヒートショック対策としても有効な「高気密・高断熱な家づくり」に注目してみて下さい。

 

 

ヒートショック対策におすすめの「高気密・高断熱」な家づくりって?

◆断熱工法にこだわった家づくり

断熱性能の高い家というのは、一般的な家よりも断熱工法にこだわっています。

この断熱工法には、大きく分けて「内断熱」と「外断熱」の2つがあります。

 

◎「内断熱」とは…

建物の内側(柱と柱の間)に断熱が施されていること。

吸放湿効果や防音効果などがあります。

 

◎「外断熱」とは…

外断熱とは、建物の外周部を断熱材で包み込み、外側から熱を逃がさないようにする工法のこと。

外気の温度に影響されにくいというメリットがあります。

 

最近では、上記の断熱工法のそれぞれの長所を活かして、内断熱と外断熱を組み合わせる断熱工法が増えています。

そうすることで、断熱性能はさらにアップ。

また、使用する断熱材によっては気密性も高くなるので、隙間風も気になりません。

このように、家づくりはどんどん快適に・心地良く進化しているんです。

 

◆知っておきたい「UA値」

断熱について語る上で切っても切れないのが「UA値」。

UA値とは、外皮平均熱貫流率と言って、どれくらい家の外に熱量が逃げやすいのか?を表す数値のことです。

 

住宅の外壁や天井、床などの各部分の熱の損失量を計算し、それを合計したものを外壁面積で割って算出します。

このUA値が小さければ小さいほど、熱が逃げにくい=断熱性能に優れているという意味です。

 

最近ではこのUA値が、断熱性能の高さを判断するための重要な基準として用いられるようになりました。

本当の高気密・高断熱住宅であるかを見極める為にも、このようなUA値について知っておくといいかもしれません。

高気密・高断熱の家はヒートショック対策だけじゃない!

ヒートショック対策におすすめの「高気密・高断熱」な家づくりって?

高気密・高断熱な家は、ヒートショック対策として非常に有効ですが、他にも私たちの暮らしに様々なメリットがあります。

以下で詳しく見ていきましょう。暮らしやすさのヒントが見つかるかもしれませんよ。

メリット①体の不調の改善

寒い家に長年住むと、免疫力が低下し、ヒートショックを起こすだけでなく、アレルギー疾患や冷え性など様々な体の不調を引き起こすと言われています。

また、室内の温度が低くなればなるほど、空気の乾燥も進むので、ウイルスに感染しやすい環境をつくってしまいます。

温度が低ければ低いほど乾燥も進みますので、健康に悪影響というわけです。

高断熱の家づくりを目指し、体の不調改善に役立てましょう。

メリット②地球環境にも家計にもやさしい

高気密・高断熱の家は、冷暖房に頼らなくても快適な温度をキープできるので、エアコンや暖房器具を使用する頻度が減ります。

そうすると、年間通して電気代を削減することができ、家計の負担を減らすことが出来るのです。

もちろん、エネルギー消費量も低くなるため、地球環境にもやさしいんですよ。

 

メリット③医療費が削減できる

ヒートショック対策におすすめの「高気密・高断熱」な家づくりって?

前述したように、断熱性能の高い家に住むと、ヒートショックはもちろんのこと、様々な体の不調を改善することができるため、その分、病院にかかる回数も減り、医療費を削減できるようになります。

医療費の負担は、年齢を重ねれば重ねるほど、気になりますよね。

高断熱の家で、家族の健康を守るというのも、家づくりの1つの選択ではないでしょうか。

ヒートショック対策で家族の健康を守ろう

ヒートショック対策におすすめの「高気密・高断熱」な家づくりって?

今回ご紹介したように、ヒートショックは今や社会問題となっています。

ヒートショックは、寒い地域だけではなく、どの地域でも起こりうること。

また、年齢問わず、生活習慣や生活環境によって若い人でもヒートショックが起こる可能性があることを知っておきましょう。

 

ヒートショックを予防するには、浴室暖房をつける・飲酒後に入浴をしないなど、様々な方法がありますが、今回お伝えした「高気密・高断熱の家づくり」をすることも、1つの方法です。

 

私たち無添加計画の家づくりでは、断熱性能にこだわった「クアトロ断熱工法」を採用しています。

ヒートショックを防げるだけでなく、高い省エネ効果も得られるので、家族の健康はもちろんのこと、豊かな暮らしもサポートすることができるでしょう。

これから注文住宅やリフォームを検討している方は、ぜひ断熱性能にも注目して家づくりをしてみてくださいね。

 

高気密・高断熱を実現する「クアトロ断熱」