家のこと(新築)
2022.2.18. FRI
台風に負けない家づくりをする5つのポイント
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台風に負けないためには耐久性のある家づくりが必要
日本では毎年8~9月にかけて、数多くの台風がやってきますよね。
日本は、地理的な要因から、世界の国に比べて台風が接近・上陸することが多いと言われていますので、万が一に備えることが大切です。
台風の備えというのは、食料品のストックや防災グッズを保有していることだけに限りません。
台風による被害を受けないために強い家づくりをすることも必要でしょう。
台風による主な住宅被害とは?
住宅に関する台風の被害というのは以下のようなことが挙げられます。
・雨漏り
・浸水
・強風による屋根や外壁などの破損
・停電
上記以外にも土砂災害などの危険もあるエリアもあり、「たかが台風…」と侮ることはできません。
家族の命はもちろん、「家」という大きな財産を守れるよう、台風などの自然災害に負けない家づくりをすることが重要ですね。
台風に負けない家づくりとは、一体どのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか。
次節より詳しくご紹介します。
台風に負けない家づくりで必要な5つのこと
では早速、台風に負けない家づくりに必要な5つの事柄について解説します。
これから家づくりを検討されている方は、せっかく建てる家が、台風の被害に遭わないよう、耐久性を高めた家づくりをしましょう。
①構造計算をしっかりする
木造住宅だと、台風などの強い雨や風に弱いイメージを持つ方も多いですよね。
しかし、古い神社仏閣が現存しているように、木造住宅であっても耐久性を高める工夫が施されていれば、何年も建ち続けることは可能なんです。
現に台風の被害が多い沖縄県でも、木造住宅の家はいっぱい存在します。
まずは「構造計算」をしっかり行うこと。
これが大前提ですね。
一般的には、耐震性を高めた家づくりをすれば耐風性も高くなると考えられています。
地震対策をするということは、台風対策をするのと同じこと。
なぜなら地震も台風も、どちらも“横向き”に押す力が強いからです。
耐震性能を高めるためには、
・耐力壁の量
・上下の金物の量
・建物のバランス
などを考えて計算・設計していきましょう。
加えて、台風対策のためには、家を建てる地域の基準風速を高めに設定して計算したり、建物の形と風のぶつかり方について考慮したりすることで、より建物の安全性を確かめることができます。
家族が安心して暮らせる家づくりをするためにも、構造計算について設計を依頼する担当者に確認すると良いかもしれませんね。
②ハザードマップを確認してから家づくりをする
巨大台風や豪雨などによる土砂災害も近年増えていますよね。
家づくりをする際には、土地探しからスタートすることもありますが、その土地が土砂災害や洪水被害などのリスクが高いかどうか?という面もあらかじめ確認してから家づくりをするのも立派な台風対策になります。
建物そのものの安全性と言うのは、構造計算をすることである程度確認することができますが、周辺環境についてまでは改善することができないからです。
建ててからでは遅いので、事前に確認しておくのがおすすめですよ。
その土地の安全性というのは、ハザードマップを活用すれば簡単に調べることができます。
もちろん、地盤調査をしっかり行うことやその結果によっては、地盤改良工事を行うことも必要です。
ハザードマップは、土地選びの際だけでなく、災害に遭ってしまったときにも役立ちます。
避難場所、避難場所への安全なルートなどを確認する際に活用できるので、知っておくといざという時に便利ですよ。
③屋根はしっかり留める
台風の突風被害でよくあるのが、屋根材が飛んでしまうこと。
飛んだ屋根材が、隣の家に当たって、窓や外壁を破損させてしまった…ということも決して珍しいことではありません。
一般的には、風速30~40m以上になると、強風によって物が飛び、建物そのものに被害が及ぶ可能性があると言われています。
特に屋根材は、飛ばされないようにしっかり固定しておくことが大切です。
また、自分では気が付きにくいものですが、経年劣化によって屋根材がひび割れていることもあります。
屋根材が風で吹き飛ばされるだけでなく、雨漏りなどの被害を拡大することもありますから、屋根材などは施工の際に耐久性の高いものを選んだり、定期的にメンテナンスをしたりすることが必要です。
ちなみに、台風などの災害に強いといわれている屋根材は以下の2つ。
◎ガルバリウム鋼板
◎瓦
です。
ガルバリウム鋼板は、軽くて耐久性も高いと言われています。
1枚1枚の鋼板をかみ合わせて固定するため、台風による強い風で吹き飛ばされる心配がありません。
一方、古くから存在する「瓦」。
ひと昔前の瓦屋根は、1枚1枚固定されておらず、挿し木と言われる土台部分に引っ掛けるように施工する構造のため、瓦自体の耐久性は高くても、風によって吹き飛ばされてしまうことが多かったそうです。
しかし、現在では多くの台風被害を受けて、1枚1枚の瓦を固定して施工するように改善されてきました。
そのため、これからの家づくりでは、瓦屋根の耐風性も上がるとみられています。
④耐風ガラスを採用する
最近では、大型台風による被害が増加しているため、窓ガラスも風圧に強いものを選ぶ方が増えています。
なんと風速60mにも耐えうる耐風圧性のある窓ガラスもあるので、台風の被害の多いエリアで家づくりを考えている人は、検討してみるといいかもしれませんね。
加えて、防風シャッターの取り付けや、割れても飛散しにくい窓ガラスなど、台風対策における家づくりでは、家の窓についても理解を深めておくと良いでしょう。
⑤太陽光発電システムの導入
大型台風による被害で多いのは、雨漏りや物の破損だけではありません。
台風による被害で地域一帯が停電になってしまうこともありますよね。
停電による被害を最小限にとどめるためにも、家庭で自家発電できる太陽光発電システムと蓄電池を導入しておくことがおすすめです。
太陽光発電システムに蓄電池を導入すれば、日中に蓄えておいた電力を夜間に使用することも可能になります。
停電の復旧に時間がかかる場合、不自由な生活を何時間も強いられることがありますが、これは大きなストレスになりますね。
そんなストレスを少しでも軽減するために、太陽光発電や蓄電池の導入を検討するといいでしょう。
太陽光発電や蓄電池は、停電時だけでなく普段の日常生活においても活用できます。
自家発電することで電気代を節約することができますから、家づくりに導入しておくのがおすすめ。
近年は、購入ではなくリースタイプで自己負担額なく利用できるものもあるので、検討してみるといいでしょう。
台風対策をバッチリ!安心安全な暮らしを手に入れよう
地震と並び「台風」は、私たちの生活を脅かす自然災害の1つ。
家づくりにおいては、地震対策にばかり目が行きがちですが、台風対策にも力を入れておくことが大切ですね。
私たち無添加計画でも、地震や台風に対する安全性を考えた家づくりをしています。
通常3階建て以上の建物でしか義務付けられていない構造計算を全棟で実施し、1本1本の木材が持つ強度や、地震・積雪・風力に対する強度を細かく計算し、設計しています。
加えて木造軸組み工法と2×4壁工法を合わせた「ハイブリッド構造」で、地震による揺れや台風による風から、「点」ではなく「面」で建物を支えるような家づくりをしています。
家族の健康はもちろん、大切な財産を守ってこそ、本当の「家づくり」。
自然災害は、決して他人事ではありません。
いつやってくるか分からない災害に対して、日ごろの備えをしっかりしておきましょう。
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