家のこと(新築)
2022.4.18. MON
家のカビを予防する8つのポイント!カビが生えにくい家づくりで家族の健康を守ろう
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カビは家にも人にも害を及ぼす
家の寿命を縮めてしまったり、私たちの健康に害を及ぼしたりする「カビ」。
空気中に浮遊するカビの胞子が、壁や天井などに付着し発芽すると、菌糸を伸ばしてどんどん増殖していきます。
家の中でカビの発生を見つけたら、即座に対処しないと家じゅうカビだらけ…なんてことも。
カビだらけの家に住むと、呼吸器系のアレルギーなどを引き起こす危険もありますから早めに対処することが大切ですね。
カビは相対湿度70%以下だと生えにくくなる!
カビが生えやすい場所と言えば、やはりジメジメと湿った空間ですよね。
《主にカビが生えやすい場所》
・風呂場や洗面、キッチンなどの水まわり
・タンスや食器棚など大きな家具の裏側
・押し入れ、クローゼットの中
・エアコンや洗濯槽の内部
・布団やマットレスの下
・サッシや玄関ドア
など。
嫌なカビを生えにくくするためには、「相対湿度70%以下」にすることが大切。
家の中の湿度を改善し、カビが生息しにくい環境を目指しましょう。
今回は、そんな家の中のカビ予防について8つのポイントを解説します。
ポイント①夏は相対湿度60%をキープしよう
日本の夏は、ご存知の通り「高温多湿」。
ジメジメとした湿気がとても不快ですよね。
そんな梅雨から夏にかけては、家の中の相対湿度を60%にキープするよう除湿機やエアコンを使用しましょう。
まずはお部屋の中に「温湿度計」を設置し、こまめにチェックすることが大切ですよ。
ポイント②冬は家全体をムラなく暖めて結露を予防しよう
カビ予防をするのは、梅雨に限ったことではありません。
外気が乾燥している冬であっても、室内にカビが生えることはあります。
たとえば、寒い冬は暖房をつけて部屋を温めようとしますが、断熱性や気密性の低い家の場合、暖かい部屋とそうでない部屋との温度差が生じやすくなるため、壁や床の表面温度が低くなり、結露が発生しやすくなります。
結露は水分を含むので湿度が上がり、放っておくとカビが生えやすくなってしまうんです。
基本的にカビが発生しやすい場所というのは、ダニも発生しやすい場所ですから、衛生的にとても良くない環境になってしまいます。
カビは相対湿度に非常に敏感ですから、70%を超えるような環境であれば、季節を問わずあっという間に増えてしまうでしょう。
逆に言えば、前述したように相対湿度60%以下であれば、カビが発生しにくいということ。冬場はムラなく家全体を均一に暖めることで結露を予防し、カビを防ぎましょう。
そのためには、家の気密性・断熱性を高め、温度差をなくすことが大切ですね。
ポイント③北側の窓に要注意!窓性能を上げてカビを予防しよう
一般的な住宅において、結露が発生しやすいのは北側の窓だと言われています。
北側というのは日中でも陽が当たりにくい場所ですから、どうしても気温が低くなり、外気との温度差が生じやすくなるからです。
特に寝室の窓は要注意!
家族3~4人が一晩吐く息だけでも、部屋の湿度は上昇してしまいますから、結露が起こりやすい条件が揃っている場所なんですよね。
これから家づくりをする際は、特に北側の窓に気をつけ、可能な限り断熱性の高い「樹脂窓」を選ぶようにしましょう。
樹脂窓は、一般的なアルミサッシに比べて断熱性に優れていますから、外気温に左右される心配がありません。気密性・断熱性に優れているため、結露による嫌なストレスも感じなくなるでしょう。
既存住宅であれば、
・内窓を設置する
・ウインドラジエーター(窓専用のヒーター)を設置する
などして、窓の下枠に結露が生じるのを抑えるといいかもしれません。
ポイント④浴室のカビは天井から掃除しよう
バスルームは、湿度が高いのでカビが生えやすい環境ですよね。
よくカビ除去剤を使用して掃除をすることがあると思いますが、シュシュっとカビ部分にスプレーするだけでは完全にカビを除去することはできません。
床や壁を掃除しただけでは、カビの胞子は上へ上へと逃げてしまうからです。
浴室にカビが生えたら、月に1度天井も掃除してきれいにしておきましょう。
ここでポイントなのが掃除の仕方。
掃除をする際は、ゴシゴシと床や壁、天井をこするのはNG。
表面のコーティングに傷が付き、そこからカビの根が生えてしまうと取れにくくなるからです。
専用のカビ除去剤を使うようにしましょう。
ポイント⑤網戸はきれいに掃除しよう
窓を掃除するだけでなく、網戸もきれいにしておくことがカビを生えにくくするポイントです。
実はカビの胞子というのは、外気にも浮遊しています。
ホコリと共にカビの胞子が網戸に付着してしまうと、そこを通る風からどんどんカビ菌を室内に入れることになってしまいます。
汚れた空気を吸って生活するなんて、ゾッとしますよね。
このように汚れた網戸と言うのは、カビの発生源になりますから、定期的に網戸を掃除し、カビを家の中に入れないようにすることも大事なことですよ。
ちなみに、南側の窓に関して言えば、使わないときは網戸を外し、小屋裏などに収納しておくのも1つの方法です。
そうすれば、見た目も美しくなり、汚れにくくなるのでお手入れの手間も省けますよ。
さらに日射取得量が増えるので、お部屋の中もポカポカと暖かくなるのでおすすめです。
ポイント⑥冷房として使用する場合はエアコンを定期掃除しよう
冷房としてエアコンを使うと、エアコン内部にカビが生えやすくなります。
よくお掃除機能付のエアコンがありますが、それはあくまで「ホコリ」を除去しているだけなので、カビに関しては掃除しきれていないのが現状です。
特に冷房のスイッチオン・オフを繰り返せば、その分空気の流れが止まるのでカビが生えやすくなります。
気密性や断熱性の高い住宅であれば、冷房を24時間運転させていても電気代が安くなりますから、カビ予防という観点から見ても頻繁に電源オンオフを繰り返さず使用することがいいかもしれません。
ただし、それでも絶対にカビを予防することはできません。
一般的な家庭であれば、2年に1度くらいの頻度で、業者にエアコン内部の洗浄を依頼することになるでしょう。
しかし、業者に依頼する洗浄は1台あたり15,000~25,000円程度かかりますから、各部屋にあるエアコンを何台もやってもらうというのはあまり現実的ではありませんよね。
そんな方には、加熱除菌機能が付いた機種がおすすめです。
加熱除菌は週に1度くらいの頻度で行うことが理想的。
エアコン内部を55℃くらいに熱することで、カビ菌を死滅させることができます。
ただし、これをやると部屋が非常に暑くなってしまうので、長時間外出するときに行うといいでしょう。
ポイント⑦無垢床+床下エアコン暖房+高気密な家づくりを
無垢材を使用した床は、一般的な合板フローリングに比べ、調湿効果が高いため湿度の高い梅雨時期でも床がペタペタしにくいという特徴があります。
また、無垢フローリングは断熱効果もありますから、床が冷えて結露が発生する心配もありません。
この2つの観点から見ても、無垢材を使ったフローリングにしたほうが結露を予防し、カビも生えにくくすることができます。
加えて床下エアコン暖房を使用すれば、床の表面温度が上がるので、必然的に床表面の結露を防いでくれる効果があります。
もっと言えば、住宅の気密性をアップすることもおすすめです。
気密性が低い住宅は、どうしても床の表面を冷気が這うので、寒いだけでなく、床に結露ができやすくなるんです。
これから家づくりをしよう・リフォームをしようと検討されている方は、
◎無垢フローリング
◎床下エアコン
◎気密性能を高める
この3つを取り入れるようにするといいでしょう。
カビやダニの発生予防だけでなく、快適さも今よりずっとアップしますよ。
ポイント⑧洗濯物は洗う直前に洗濯機へ入れよう
汗や皮脂汚れなどが付着した衣類やタオルを、そのまま洗濯機に入れるのはNG。
汚れものから湿気が発生し、洗濯槽の内側にカビが生えやすくなるからです。
汚れものを入れておくバスケットなど用意し、洗う直前までそこに入れておくようにしましょう。
洗濯機そのものがカビで汚れていると、衣類を洗っているのか、カビを付着させているのか分からなくなってしまいますよね。
カビの発生を極力防ぐためにも、汚れものの処理については十分気を付けるようにしてください。
同様に、洗濯が終わったあとは速やかに衣類を出し、干すようにしましょう。
いつまでも濡れた状態のものを洗濯機の中に入れておかないように気を付けてくださいね。
カビを発生させない家づくりで健康に快適に暮らそう
カビが発生しやすい家は掃除をするのも大変ですよね。
かと言って放っておくと、健康に害を及ぼすだけでなく、家そのものの寿命を縮めることにもなりますから注意が必要です。
「できてしまったカビへの対処法」はよく聞きますが、そもそもカビを発生させないよう生活していれば、面倒なカビ対策も最小限で済むはずです。
だからこそ、今回ご紹介したような“予防策”をとることが大切!
快適に、健康的に暮らすためにも家のカビ予防を徹底して行いましょう。
私たち無添加計画がおすすめする家は、カビ予防におすすめの無垢材や漆喰など自然素材を使用した家づくりです。
なぜ無垢材や漆喰などの自然素材はカビ予防におすすめなのかというと、それは調湿効果や断熱性が非常に高いからです。
結露が発生しにくく、湿度コントロールも自然に行ってくれるのでカビが繁殖しにくい環境になります。
普段のお掃除や換気を定期的に行うことはもちろんですが、家づくりにもカビ予防の工夫を取り入れて、より健康で快適な暮らしを手に入れましょう。
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