家づくりに和室は必要?

新築住宅に和室は必要?メリット・デメリットと今どきの家づくりにおすすめの和室の取り入れ方

新たに家づくりをする人にとって、和室は必要かそうでないか悩みの種となっていることもありますよね。

確かに近年では、マンションなどの集合住宅では全室洋室という物件も珍しくありません。

特に20~30代の若い世代では、テーブルにイスといった洋式スタイルの生活が主となっているため、和室の必要性を感じていないこともあるでしょう。

 

しかし、家づくりにおいて、和室は決して悪いものではありません。

あれば意外と活用できる便利なもの。

日本人だからこそ感じられる「イグサ畳」のいい香りを感じ、リラックスできるというのも1つですよね。

 

そこで今回は、和室を取り入れるメリットとデメリットとつくった後に後悔しない和室のアイデア集をご紹介します。

和室を家づくりに取り入れるメリットは?

新築住宅に和室は必要?メリット・デメリットと今どきの家づくりにおすすめの和室の取り入れ方

まずは、和室をつくった場合のメリットについてご紹介しましょう。

日本にしかない”和室”の良さを知って、より快適な暮らしを実現させてくださいね。

【メリット①イグサの香りに癒される】

和室と言えば、畳。畳と言えば、イグサのいい香りが特徴的ですよね。

イグサには無垢材などと同じように「フィトンチッド効果」があるため、その香りを嗅ぐことで気持ちが落ち着き、イライラ抑制やストレス軽減効果が期待できると言われています。

 

このようなストレス軽減効果があるからか、最近では子供の勉強をあえて和室で取り組ませるという家庭もあるそうです。

イライラが抑制され、集中力が向上することで本来の力を発揮することもあるのだとか。

和室で勉強させて成績アップが見込めたら、ママも嬉しいですね!

 

【メリット②吸湿効果が高いから過ごしやすい】

イグサ畳の性質の1つに、余分な湿度を吸収してくれる「吸湿効果」があります。

同じ室温でも湿度が高いと、人は「暑い」と感じるものですから、自然と湿度を調節してくれれば、常に快適な状態をキープすることができますよね。

夏は涼しく、サラッとした触り心地が気持ちいいと感じるはずですよ。

 

【メリット③音が静か】

吸音効果も高い畳は、実は子育て世代に大人気!

子供たちがバタバタと元気に走り回っても音が響きにくいんです。

しかも、クッション性が高いので、子供がうっかり転んでしまっても大丈夫。

和室と言うと、なんとなく子供には無縁のような気がしますが、最近の家づくりでは、子供が小さいときの遊び場として活用する方も増えているんですよ。

【メリット④断熱効果も高い】

畳は熱伝導率が低いため、床下から来る冷気をシャットアウトすることができます。

冬に和室の部屋でゴロンと寝ても、ひんやり感じないのは高い断熱性があるから。

断熱効果が高いと冷暖房効率も上がりますから、快適に過ごすことができますね。

和室を家づくりに取り入れるデメリット

新築住宅に和室は必要?メリット・デメリットと今どきの家づくりにおすすめの和室の取り入れ方

和室があるデメリットと言えばメンテナンスが必要な点ではないでしょうか。

繊細なイグサ畳は、フローリングに比べると劣化もしやすく汚れやすいのがデメリット。

 

子供がうっかりジュースをこぼしてしまった場合は、すぐに拭かないとどんどん浸み込んでしまうので注意が必要ですね。きちんと掃除しないとシミになることもあるでしょう。

 

また、タンスなどの重たい家具を置くとすぐに凹んでしまったり傷がついたりするのも気になります。

ほかにも、掃除機を繰り返しかけることで畳がささくれ立つこともあり、定期的なお手入れが必要となります。

 

しかし、多少の傷や汚れというのはフローリングでも同じことですよね。

長く使い続けることで生じる多少の傷や汚れは、「味」と捉えるのも1つです。

これをメリットと捉えるかデメリットと捉えるかは、人それぞれ。

愛着のあるわが家だからこそ、大切に使えばきれいな状態を長く保つことができるかもしれませんね。

和室の主な使い道

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和室の主な使い道は以下の3つ。

意外と「あると便利!」「和室をつくって良かった」と感じる方も多いので、家づくりに和室を取り入れようか迷っている場合は、どんな目的使うことを想定しているのかを明確にしておくと良いでしょう。

【客間として】

来客の多いご家庭なら客間として使うのがおすすめです。

先ほどもご紹介したように、調湿・断熱に優れている畳だからこそ、お部屋の中がとても快適。

音も静かですから、来客時に大事な話をしたいときにも便利ですね。

収納スペースを設ければ、来客用の寝具なども保管しておけます。

 

【家事スペースとして】

リビングの一角に和室を設ければ、家事スペースとしても活用できます。

たとえば、

・洗濯物を畳む

・アイロンをかける

・お裁縫

など、フローリングよりもクッション性の高い畳の方が、長時間の家事もしやすいかもしれません。

 

【子供の遊び場として】

クッション性が高く、吸音効果の高い畳の上は、子供が動き回るスペースとしてピッタリ。

リビングの隣に設けた和室で、赤ちゃんのお昼寝をさせるママも多いでしょう。

使える和室にする!いまどき家づくりの和室の取り入れ方

新築住宅に和室は必要?メリット・デメリットと今どきの家づくりにおすすめの和室の取り入れ方

せっかく和室を取り入れるなら、有効活用したいものですね。

和室をつくったはいいけれど、使い勝手が悪く単なる物置になってしまった…なんてことにならないようにしましょう。

ここでは、いまどきの家づくりで人気の和室の取り入れ方についてご紹介します。

【ケース①掘りごたつ式にする】

将来的なことも考えて、掘りごたつ式の和室にする方も少なくありません。

畳の上で立ったり座ったり…というのは、高齢者にとっては足腰に負担がかかりますから、より使いやすくするための1つの工夫と言っても良いでしょう。

【ケース②リビングの一角に和室スペースを取り入れる】

贅沢に間取りの一室を和室にするのではなく、リビングの一角だけ和室を取り入れるというのも1つ。

リビングのちょっとしたワンスペースだけなら、赤ちゃんのハイハイやお昼寝スペースとして気軽に取り入れることができるでしょう。

フローリングと畳のコントラストは、和モダンな雰囲気を演出できるので、いまどきな家づくりができますね。

 

【ケース③小上がりの和室スペースにする】

和室を個室としてつくらず、リビング内の小上がりにつくるのも人気!

あえて壁や襖で囲わないことで、開放的な空間になり襖のメンテナンスも省くことができるでしょう。

来客時はロールカーテンなどで仕切ってしまえば視線が気になりませんし、段差部分に収納スペースを設ければ省スペースでも和室を設けることができますよ。

 

和室をきれいに保つための普段のお手入れ方法

新築住宅に和室は必要?メリット・デメリットと今どきの家づくりにおすすめの和室の取り入れ方

先ほどもデメリットの部分で少しふれましたが、和室に使われる畳は、どうしても経年劣化が生じるもの。

畳の品質にもよりますが、価格の安い海外産のイグサを使用した畳の場合、時間と共に黒ずみや傷が目立ってきます。

 

もちろん、国産のイグサ畳でも日光に当たることで色が変化したり、多少の傷がついたりするので、定期的なメンテナンスは必要です。

しかし、日ごろから丁寧に掃除をすることで長持ちさせることは可能!

ここでは日常のお手入れ方法についてご紹介します。

 

【定期的に換気をする】

吸湿効果の高い畳ですが、定期的に換気をしないとその効果を存分に発揮できなくなります。

たとえ普段あまり使っていない和室でも、週に1度は換気をしましょう。

余分な水分は、カビやダニの発生の原因になるので気を付けてくださいね。

 

【畳の目に沿って掃除をする】

ほうきや掃除機を使ってゴミやホコリを掃きだす際は、必ず畳の目に沿って行います。

目に逆らってしまうと、畳に傷がつきやすくなり、ささくれ立つ原因になるので気を付けましょう。

【基本は乾拭き】

掃除機やほうきでゴミやホコリを掃きだした後は、乾拭きをして皮脂汚れなどを拭きます。

頑固な汚れがある場合は、固く絞った雑巾で水拭きするのもOKです。

ただ、基本的には畳は水分を嫌いますから、乾拭きをしてあげるのが長持ちさせるコツですよ。

 

和室を取り入れた家づくりで畳の良さを感じよう

新築住宅に和室は必要?メリット・デメリットと今どきの家づくりにおすすめの和室の取り入れ方

和室はメンテナンスが難しいというイメージが強く、また、いまどきのフローリングの家づくりとの相性が合わないと感じ、和室を嫌う方も多いですよね。

 

しかし、和室は畳のやさしさや快適さが魅力。

意外とフローリングとの相性も良く、和モダンな家づくりをすることもできます。

また、客間以外にも家事や育児に活用できるため、子育て世代からも人気が高いんですよ。

 

私たち無添加計画の家づくりでは、耐久性の高い国産イグサ畳を使用しています。

見た目も海外産のものと比べると、ツヤがあり美しい色をしています。

1本1本のイグサがしっかりとしているので、耐久性に優れているのも魅力。

さらに、イグサを育てるにあたって、人体に有害な農薬も使用していませんから、安全に使うことができるんです。

 

使ってみれば、その良さを実感できるはず!

和室を使った家づくりに迷っている方は、ぜひ一度ご相談ください。一緒に最適なプランを考えていきましょう。