2022.9.12. MON
無垢フローリングを色で選ぼう!お部屋の印象を左右する床材の色の選び方
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床の色はお部屋の印象を大きく変える
家づくりをする際には、外壁の色、屋根材など様々なものを決めていきますが、その1つに「床材」があります。
床の色というのは、お部屋の印象を左右する重要な部分。
視界に入る面積が広い分、選ぶ色によってお部屋全体のイメージや合うインテリアが大きく変わりますよね。
価格で選ぶことも大事ですが、やはり見た目の印象も大事。
そこで今回は、無垢フローリング材の色選びについてご紹介します。
どんな色を選ぶと、どんなインテリアに似合うのか、それぞれの特徴からメリットデメリットまで解説します。
無垢フローリングの色の種類
無垢フローリング材は、大きく分けて以下の3種類の色味があります。
代表的な無垢材の種類と合わせてご覧ください。
【白っぽい色の無垢フローリング材】
ベージュや淡いピンク色など、白っぽい色味のフローリング。
代表的な木材は、パイン、バーチ(サクラ)、ハードメイプル、ブラックチェリー、ヒノキなど。
ナチュラル系や北欧風インテリアによく合います。
明るく見せたいリビングや子供部屋などにおすすめです。
【中間色の無垢フローリング材】
ライトブラウンやイエローブラウンなどナチュラルな色味のフローリング。
代表的なものでいうと、オーク、スギ、チェストナット、タモなどがあります。
中間色といっても、無垢材の種類によって色味の濃淡がありますから、やや濃いめが好きか、やや明るめの色が好きかによって選ぶことができますね。
白っぽい色の無垢フローリング材と同様に、ナチュラル系、北欧風のインテリアによく合いますよ。
【濃い色の無垢フローリング材】
黒っぽいダークブラウンカラーのフローリング。代表的な木材は、ブラックウォールナット、チーク、アカシアなど。
モダンインテリアやヴィンテージインテリアとも相性がよく、書斎や寝室など落ち着いた雰囲気を保ちたいお部屋におすすめです。
無垢フローリングの色の特徴
次に、無垢フローリングの色の特徴を見ていきましょう。
お部屋の中でも大きな面積を占めるため、床材の色によってはお部屋の印象が大きく変わります。
加えて、ホコリや汚れが目立ちやすい・目立ちにくいといった特性も色によって変わってきますので、ぜひそのあたりも注意してチェックしましょう。
【白っぽい色の無垢フローリング材にするメリットデメリット】
■メリット
・お部屋を明るく広く見せられる
・清潔感のあるお部屋になる
・白いホコリが目立ちにくい
・どんなカラーの家具も合わせやすい
■デメリット
・髪の毛が目立ちやすい
・汚れが目立ちやすい
白っぽい色の無垢フローリング材は、膨張色でもあることから、お部屋を広く見せられるというメリットがあります。
清潔感の明るいお部屋は、どんな年代の方にも好まれるでしょう。
一方で、汚れが目立ちやすいというデメリットも…。
白っぽい色だからこそ、黒ずみやシミ、髪の毛などのゴミ汚れが目立ちやすくなってしまいます。
【中間色の無垢フローリング材にするメリットデメリット】
■メリット
・どんなインテリアでも合わせやすい
・自然な色味でやわらかい印象を与える
・ホコリや髪の毛も目立ちにくい
■デメリット
・無難な色味で飽きてしまうことも
中間色といわれる、無垢材本来のブラウンカラーは、どんな雰囲気にもマッチしやすいため、使いやすさ№1。
ただし同じブラウンでも、やや濃いめ、やや淡いカラーと濃淡があるので、無垢材の種類によって選ぶといいですね。
無難な色味で個性を出せない…とお悩みの方は、“節あり”の無垢フローリング材を選び、無垢材ならではの味を表現してもいいかもしれませんね。
【濃い色の無垢フローリング材にするメリットデメリット】
■メリット
・高級感が出る
・シックで落ち着いた印象になる
・黒い髪の毛や汚れ、浅い傷が目立ちにくい
■デメリット
・ホコリが白くなって目立つ
・深い傷は目立ちやすい
・光りが入らない部屋だと暗い印象になる
・床の色が主張するためインテリアに悩むことも
ダークブラウンカラーがシックで大人っぽく、高級感も出せる濃い色の床材。
その一方で、床の色そのものが主張しすぎてしまうというデメリットも…。
ソファやカーテン、ダイニングテーブルなどその他のインテリアを合わせるのが意外と難しいと感じる方もいるかもしれません。
無垢フローリングの色はどう選ぶ?
それぞれの色味の特徴とメリットデメリットについてご紹介してきましたが、やはり迷ってしまう!という方は、どのような点を重視して選べばよいでしょうか?
ここでは失敗しない無垢フローリングの色選びについてご紹介します。
なりたい部屋のイメージで決める
床の色を決める際は、床・壁のバランスも大事です。
内装で最も広い面積を占める床と壁は、色によって使うインテリアも変わります。
たとえば、
壁も床も白っぽい色だと、ナチュラル系や北欧風のインテリアによく合います。
逆に壁は白、床はダークブラウンだと、壁と床の色のコントラストがはっきりしますから、モダンなインテリアに合いやすいでしょう。
このように、なりたいお部屋の雰囲気に合わせて床の色を決めるのも1つ。
使いたい家具や置きたいソファがあるから、それに合った床の色にするというのもいいでしょう。
逆に床と壁の色を決めてから、それに見合ったインテリアを合わせていくのでも構いません。
どちらにせよ、全体のバランスを考えた色選びをするのがコツですよ。
色の効果から選ぶ
色が持つ効果から床材を選ぶのも面白いですよね。
たとえば、ダークブラウンの無垢フローリングはリラックス効果があるため、寝室や書斎などに使うといいでしょう。
逆に明るい色の無垢フローリングは、活発・活動的になる効果があるため、リビングダイニングや子供部屋にぴったりです。
また、圧迫感のあるお部屋を広く見せたい場合は、白っぽい色~明るめのブラウンを選ぶのがおすすめ。
空間を広々見せてくれる効果があります。
暮らし方で選ぶ
ペットや小さな子供がいる場合、床の色は汚れやペットの毛が目立たない色がおすすめ。
先ほどもご紹介したとおり、ダークブラウンのフローリングは、ホコリや汚れが目立ちやすく、白っぽいフローリングは、髪の毛やペットの毛が目立ちやすい傾向があります。
ですから、ペットや小さな子供のいる家庭であれば、なるべく汚れが目立たない中間色の無垢フローリングを選ぶといいかもしれませんね。
硬さも考慮して選ぶ
無垢フローリングも、樹種によって硬さがやや異なります。
たとえば、大型家具などに使用されているようなウォールナットやチーク、オーク材などは比較的硬さのあるものです。
野球のバットにも使用されるタモ材なんかも、硬さがあります。
硬さがある樹種であれば、フローリングにした際に傷がつきにくいというメリットがあるでしょう。
小さな子供がおもちゃを落としても安心ですよ。
一方、杉やヒノキ、パイン材は木材自体がやわらかいため、傷がつきやすい傾向があります。
しかし、傷がつきやすいからと言って一概にそれがデメリットとも限りません。
木材自体にやわらかさがあるということは、それだけ足に触れたときの感覚がやさしいということでもあります。
触れたときの気持ちよさや温かみを感じられるかもしれませんね。
光りの入り具合で選ぶ
無垢フローリングを選ぶ際に、色で選ぶ方も多いと思いますが、その際に忘れてはいけないのが光りの入り具合です。
窓から差し込む光りがある・なしによって、同じ色のフローリングでも見え方が少し異なるからです。
光りの反射によって、床の色が明るく見えることも。
逆にあまり日の当たらない場所では、床の色が暗く見えてしまうことがあります。
特に北側の玄関や廊下は、光りの差し込みがあまりないというケースも多いので、明るく見せたいのであれば、なるべく白っぽい明るい色の床材を選ぶようにしましょう。
経年変化を考慮して選ぶ
無垢フローリングの場合、時間の経過とともに本来の色から色が変化していきます。
これは、太陽光や照明などの光によるものだと考えられていますが、無垢フローリングの経年変化は決して避けられるものではありません。
ですから、時間が経つとどのような色の床になるのか、経年変化も含めて選ぶというのもいいでしょう。
たとえば、最初は白っぽい色が特徴のパイン材ですが、時間の経過とともに飴色に変化。落ち着いた色へと変わります。
一方、黒っぽいダークな色味が特徴のウォールナットは、時間の経過とともに明るい茶色に変化。シックで落ち着いた雰囲気を保ちつつも、少し明るめの雰囲気に変えてくれるでしょう。
無垢フローリングの経年変化は、自然素材ならではの良さです。
ただし、床材の色はお部屋の印象を大きく左右するものですから、変色したあとのことも考えて選んだほうが後悔が少ないかもしれませんね。
おしゃれな家づくりは無垢フローリングから!
無垢フローリングは、木が持つやさしさや温かみが感じられることから近年人気の素材。
見た目はもちろんですが、断熱性があったり足触りが良かったりするのも魅力ですよね。
そんな無垢フローリングを選ぶ際は、今回ご紹介したように”色”を重視してお部屋の雰囲気に合ったものを選ぶのも1つ。
おしゃれな家づくりのために、木材1つ1つの違いを理解し、満足度の高い家づくりをしてくださいね。
私たち無添加計画では、今回ご紹介したような無垢フローリングをはじめとする自然素材を使った家づくりを推奨しています。
自然由来の素材というのは、今とても注目度の高い「再生可能な資材」です。
住む人々にも地球環境にもやさしい無垢材を使った家づくり。
ぜひ皆さんも、その良さを感じてくださいね。
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