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2022.10.28. FRI
秋花粉にご注意を!花粉を家に持ち込まないための暮らしの工夫6選
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花粉症って春だけじゃなく秋もあるの?
花粉症と言えば「春」と思っている方も多いと思いますが、実は秋花粉で悩む方も結構いるんですよ。
秋花粉は、夏の終わりから10~11月まで飛散しているので、単なる鼻炎かな?なんて思っていたら実は秋花粉だった…なんてケースも。
知らない間に花粉を家の中に持ち込んでいる可能性だってあり得ます。
そこで今回は、秋花粉の特徴と家の中に花粉を持ち込まない工夫についてご紹介します。
秋花粉を引き起こす植物とは?
まずは秋花粉を引き起こす主な植物をご紹介します。
花粉症など普段からアレルギー症状の強い方は、以下のような植物には近づかないように気を付けましょう。
【ブタクサ】
秋花粉と言えば「ブタクサ」というイメージを持つ方もいるかもしれないですよね。
それほど秋花粉を引き起こす植物としてはメジャーなブタクサ。
ブタクサによる花粉症は、なんとスギやヒノキに次いで多いと言われています。
というのも、ブタクサはどこにでも生息する雑草種。
河川敷はもちろん、道端などにも生えていることがあるため、実はとても身近な植物なんです。
飛散しやすい時期は8~10月と言われていますから、夏から秋にかけては要注意です。
【ヨモギ】
葉っぱがギザギザと特徴的な形をしている「ヨモギ」も、花粉症を引き起こす植物。
ブタクサ同様、河川敷やその辺の道端にも生えているため、近所に生えていたら近づかないように注意しましょう。
ただし、ヨモギはスギやヒノキなどの樹木のように背が高くないため、飛散距離は短めです。
【カナムグラ】
こちらも秋花粉の代表的な植物です。
カナムグラは、モミジの葉っぱのような形をしているもので、河川敷や空き地などに生息します。
聞きなれない植物かもしれませんが、こちらも意外と身近な場所に生えている可能性が高いため、注意が必要です。
秋花粉の症状は?
秋花粉の症状も、春の花粉と同じで
・くしゃみ、鼻水、鼻づまり
・目の痒み、充血
などが主な症状です。
タラ~っと水っぽい鼻水が長期にわたって出るようなら、風邪ではなくもしかしたら花粉かもしれません。
そして上記に加えて気を付けたいのが、ヨモギやカナムグラなどに見られる口腔アレルギーの症状。
桃やマンゴーなど特定の食べ物を食べると喉や口の周りが痒くなる、唇が腫れるなどの症状が現れることもあるそうですよ。
また、ブタクサなど粒子の小さい花粉は、喉の奥に入り込みやすく、気管支喘息を引き起こす可能性もあるそうです。
秋花粉の主な特徴とは?
続いて秋花粉の主な特徴を見ていきましょう。
春花粉とは少し異なる特徴があるようです。
【粒子が小さいから家の中に入りやすい】
秋花粉の最も大きな特徴は、花粉の粒子が小さいこと。
スギ花粉が30~35μm なのに対し、ブタクサは17~18μm でおよそ半分ほどの大きさしかありません。
つまり、それだけ粒子が小さければ鼻の奥や喉の奥に入り込みやすく、気管支喘息などを引き起こしてしまうことがあるんです。
もちろんそれは、家の中も同じこと。
スギやヒノキに比べて粒子の小さなブタクサは、換気口をすり抜けて家の中にも入り込みやすいんです。
いつの間にか、家の中で花粉と共存しているのかもしれませんよ。
【風邪と勘違いすることが多い】
夏から秋にかけては寒暖差も激しく、体調を崩しやすい時期ですよね。
そのため、花粉による体調不良なのか風邪による体調不良なのか、見分けがつかない場合もあるでしょう。
本当は秋花粉症なのに、風邪と勘違いして対処が遅れてしまうこともあるかもしれませんね。
【秋花粉は身近な場所にあるから接触リスクも高い】
秋花粉の原因となる植物は、先ほどもご紹介したとおり、非常に身近に生息していますから、それだけ接触リスクも高いですよね。
ちょっと散歩に行ったときに河川敷や公園などで花粉を吸いこんでしまっている可能性もあるでしょう。
秋花粉を家に持ち込まないための6つの工夫
春花粉と比べ粒子の細かな秋花粉。
一体どうやったら家に持ち込まずに済むでしょうか。
以下を参考に、秋花粉対策をしっかり行いましょう。
【洗濯物は部屋干しをしよう】
花粉が気になる季節は洗濯物の部屋干しが基本ですよね。
飛散距離が短い秋花粉も、近くに生えていれば風とともに舞ってしまいます。
室内干しをすれば空気が乾燥しやすい秋~冬にかけての季節も、お部屋の中が加湿されて快適な湿度に保たれるかもしれませんね。
また、家づくりの際にサンルームを設置するのも花粉から洗濯物をブロックするのに効果的。
外気からはシャットアウトされますが、適度な日光が入るので気持ちよく洗濯物を干せるでしょう。
ほかにも、ガス乾燥機を使った乾燥方法もおすすめです。
従来の電気型乾燥機に比べて時間が短く、部屋干しでは乾きにくいバスタオルもフワフワに仕上げてくれますよ。
もともと花粉症に悩まされている方は、このように家づくりの段階から花粉予防策をとるといいですね。
【こまめに拭き掃除をしよう】
粒子の細かい秋花粉は、ちょっとした隙間から入り込んでしまったり衣服に付いて家の中に入ったりしますから、こまめにお部屋を掃除することも大事です。
室内に舞っている花粉は、人の行き来が少ない夜間に床へとゆっくり落ちていき、また朝になると人が動くので上に舞い上がりやすくなるため、床のお掃除は朝がおすすめ!
硬く絞った雑巾などでお部屋の隅々まで拭き掃除するといいでしょう。
特に照明器具やテレビ周りは、静電気が発生しやすく、花粉を吸着しやすい場所です。
はたき落とすような掃除をすると、余計に空気中に舞い上がってしまうので濡れ雑巾や専用のウェットシートなどで拭き掃除するといいですよ。
秋~冬は、空気の乾燥で静電気が発生しやすく、それによりホコリと花粉が浮遊しやすいため、室内の湿度を40~60%に調節するよう心がけてくださいね。
このような、静電気の発生を抑制するという意味でも、家づくりの際に漆喰や無垢材といった自然素材を使うことは有効だと思います。
【アウターは表面がツルツルした素材を着よう】
秋冬は肌寒い日も多く、アウターを着用することが多くなりますよね。
そんなときに心掛けたい花粉対策は、アウターの素材選び。
一般的に、ウール素材は糸に細かな花粉が付きやすく、いくら玄関で払っても払い落とせないことが多いと言われています。
一方、ナイロン素材のようなツルツルとした素材のアウターは、花粉が付着しにくく、パンパンと払えば簡単に落とすことができると言われています。
なるべく花粉が付きにくい素材の衣服を着て、外出するのがおすすめです。
【外出後は手洗いうがいを徹底しよう】
外出から帰った後は、必ず手洗い・うがいを徹底しましょう。
近年、様々なウイルスをブロックするために手洗いうがいはもはや常識になりましたが、それでも小さな子供はうっかり忘れてしまうことも多いですよね。
これから家づくりをする方は、外出から帰ったらすぐに手洗いうがいに行けるよう、玄関近くに手洗い場を設けたり、洗面スペースを設置したりするといいかもしれません。
また、手洗い場へ行くのにリビングなどの部屋をなるべく通らずとも行ける動線を確保するのも大切なことですね。
【花粉を払ってから室内に入ろう】
花粉が増える春や秋は、外出から帰ったら家に入る前に、花粉を払うことが大切です。
先ほどお伝えしたとおり、花粉が付着しにくく、落ちやすい衣服であれば、さっと払うだけでも効果的。
ただし、粒子の細かい秋花粉の場合は、落ち切れていないこともあるので、なるべくアウターやバッグなどは室内に持ち込まず、玄関に置き場をつくるといいでしょう。
最近は、このようなことから玄関収納を充実させるご家庭も増えています。
家づくりをする際に、玄関収納スペースを少し広くとって、靴だけでなくアウターやバッグ、帽子なども置けるようにすると便利ですよ。
【気密性を高めた家づくりも大切】
小さな隙間から入り込む花粉には、気密性を高めた家づくりをすることも有効です。
隙間がなければ換気も効率よくできるため、家の中が汚れた空気でいっぱいになることもありません。
さらに、隙間がないことで家の中も暖か。
エアコンなどの暖房器具を必要以上に使わなくてもいいので、電気代の負担も今よりきっと軽くなるはずです。
今どきの家づくりは、「断熱性」ばかりフォーカスされがちですが、断熱性と気密性の両方高い家づくりをして初めてその良さが発揮されます。
花粉対策にも有効な予防策の1つでもあるので、ぜひこれから家づくりをする方は検討してみてくださいね。
秋花粉を予防して家族の健康を守ろう
いかがでしたか?今回は、秋花粉の予防策について家づくりと絡めてお伝えしました。
今すぐできる対策もありますが、もともとアレルギー体質の家族がいるご家庭は、今回ご紹介したような家づくりの段階からできる工夫も取り入れて、花粉を持ち込まないようにするともっと暮らしが快適で豊かなものになるかもしれませんね。
私たち無添加計画では、そこに住む家族みんなの健康と財産を守るお手伝いをさせていただいております。
たかが花粉と思うかもしれませんが、人によっては症状がひどかったり、喘息などの合併症を引き起こす危険があったりするので決して軽視できない問題です。
私たちが日々の暮らしの中で最も多く口にするのは、食べ物でも飲み物でもなく「空気」。
だからこそ、室内の空気が汚染された状態では安心して暮らすことができないですよね。
これから家づくりをしようとお考えの方は、家族みんなが安心して安全に暮らせる家づくりを目指していきましょう。
COLUMN
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