お米から生まれたワックス「キヌカ」

木にも人にもやさしい自然派ワックス「キヌカ」

キヌカとは、米ぬかから抽出した油(米油)とメドウフォームという植物の種から抽出した油のみでできている自然塗料です。
基本的に無色透明で、赤ちゃんが舐めても安心な100%自然素材でできています。

キヌカの名前の由来には2つあるそうで、
1つは「木」と「糠(ぬか)」の文字を合わせて名付けたもので、木と米ぬかの融合による自然循環を表現しています。

もう1つは、キヌカを塗ると、「絹(キヌ)」のような柔らかさに木が「変化(カ)」するという意味から来ていると言います。

たしかにキヌカを塗った無垢材は、ツヤが出て、とても美しい見た目になります。
「お米大国」日本ならではの塗料が、こんなにも使い易いなんて、なんだか誇らしいですね。
今回は、数ある自然素材ワックスのなかから、キヌカが選ばれる理由についてご紹介します。

キヌカが選ばれる7つの理由

木にも人にもやさしい自然派ワックス「キヌカ」

自然由来の塗料は、キヌカのほかにも、ひまわりオイルや亜麻仁油などを使用した自然由来のワックスは多数存在します。
その中でも私たちがキヌカを選ぶ理由は、以下のような、キヌカならではの良さがあるからです。

理由1.キヌカは乾燥時間が圧倒的に少ないから

他の自然塗料材に比べ、キヌカは乾燥時間が圧倒的に少ないと言われています。
もちろん、完全に乾くまでには多少かかりますが、2~4時間も経てば、指で触ってもサラサラ快適。
塗り直しをしたいときも乾燥時間が少ない方が作業時間を短縮できるので扱いやすいですよ。

理由2.無色透明だから無垢材本来の美しさを表現できる

キヌカは、ワックスそのものに色がついていないので、無垢材本来の木目の美しさを楽しむことができます。
さらに浸透性が高いので、木に馴染みやすく、木目が際立って美しいツヤが出るのもキヌカの特徴です。
ワックスを塗り直す度に、床が生まれ変わる…というのもキヌカが選ばれる理由かもしれません。

理由3.臭いがないから塗った後も臭くない

キヌカは主剤100%で、溶剤を一切使用していないので、塗っている時から嫌な臭いが充満してしまう心配がありません。
そのため、作業中の換気が不要。
もちろん、塗った後も嫌な臭いが残る心配もないので、日時を問わず安心して使うことができます。

理由4.人の肌への刺激が少ないから

キヌカは、人の肌への刺激が非常に少なく、蒸留水と同じくらい安全だと言われています。
そのため、肌に敏感な方や赤ちゃんがいる家庭などにも安心しておすすめできる塗料材なんです。
赤ちゃんはハイハイしたり、寝転がったりすることも多く、大人よりも床に触れる機会が多いですから、肌への刺激が少ないことは魅力だと思います。

理由5.粘性が少ないから塗りやすい

主剤100%で粘性が少ないキヌカは、サラッとしたテクスチャーで伸びが良く、塗りやすいのも特徴的。
木の材質にもよりますが、1Lでおよそ80㎡も塗ることができるので、とても経済的ですよ。

理由6.自然発火しないから

一般的によく使用されている亜麻仁油や桐油は、自動酸化しやすいため、塗った後の布やボトルの処理を徹底しないと、環境によっては自然発火を起こし、火事の原因になることがあります。

一方、キヌカは自然発火の危険性がないため、非常に安全な塗料です。
ただし、もちろん直接加熱すれば、発火する恐れはありますから、必ず使用した布や容器は、しっかり洗っておきましょう。
また、残ったキヌカは、キャップをしっかり閉めて日の当たらない場所へ保管しておくようにしてください。

理由7.ホルムアルデヒドの放散量が少ない

自然塗料と言っても、全てが「安心・安全」とは限りません。
ものによっては、塗装後に乾燥する段階で、ホルムアルデヒドなどの有害物質を発生させてしまうことがあるからです。

しかし、キヌカはこれらの放散量が少なく、測定しても全て下限値以下の結果が出ています。
ホルムアルデヒドなどの有害物質は、空気と一緒に吸い込んでしまう危険がありますが、目に見えるわけではないので完全に避けることができません。
家族の健康を考えるからこそ、本当に安心して使えるキヌカがおすすめなんですよ。

キヌカを塗る際の注意点

木にも人にもやさしい自然派ワックス「キヌカ」

入居後、床の汚れを拭き取る目的や、床材の保護のためにキヌカを塗ることがあります。
基本的に、非常に扱いやすいものではありますが、使用する際は以下の点に注意し、正しく使うようにしましょう。

①塗り過ぎに注意する

ハケなどを使ってキヌカを塗ると、塗り過ぎてしまうことがあります。
塗る際は、専用の布か日本手ぬぐいを使って、薄く擦り込むようなイメージで塗りましょう。
一度塗りだけで十分です。二度塗りをしてしまうと、塗り過ぎになり、べたつきや乾燥までの時間がかかる原因になります。

②塗る前には必ず試し塗りをする

基本的に無塗装の無垢材であればどの木材でも使用可能ですが、初めて使用する場合は、木板などのサンプルで試し塗りをし、乾燥時間などを確かめてみましょう。

③含浸しやすいものへ“戻り”がある場合もある

キヌカは、乾燥する時間が短い塗料ですが、完全に内側まで乾くまでには約1ヶ月はかかると言われています。
完全に乾燥していないうちに、段ボールや新聞紙を床に置きっぱなしにすると、キヌカが戻ってしまい、段ボールなどに染み込んでしまう可能性もあるため注意しましょう。

木にも人にもやさしい自然素材ワックスを使おう

木にも人にもやさしい自然派ワックス「キヌカ」

無垢材のように、人肌にやさしく、木のぬくもりをたくさん感じられる自然素材の家づくりには、その良さを活かせるような塗料を使うのが一番です。

今回ご紹介したように、キヌカは使いやすく、安全性が高いのが魅力です。
私たちもおすすめする「キヌカ」。
細部にまでこだわって、本当に良い家づくりをしてみませんか?