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家のこと(新築)
2021.12.06. MON
高気密・高断熱を実現する「クアトロ断熱」

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クアトロ断熱とは?

最近主流になっている断熱工法といえば「トリプル断熱」。
トリプル断熱は、内断熱・外断熱に加えて遮熱効果の高い外壁材を使用することで、高い断熱性能を得るという工法です。
一方、クアトロ断熱は、これに加え「透湿効果」の高い内壁材を使用し、温度だけでなく湿度もコントロールし、より快適な環境にするという工法です。
クアトロ断熱は、以下の4つ(=クアトロ)の部材から構成されます。
①内断熱=調湿効果(セルローズファイバーなど)
②外断熱=断熱効果(ネオポールなど)
③外壁仕上げ材=遮熱効果(セレクトリフレックスなど)
④内壁材=透湿効果(スペイン漆喰など)
トリプル断熱よりも進化したクアトロ断熱は、一年中一定の温度と湿度を保ってくれるのが最大の特徴です。
そこで今回は、クアトロ断熱にすると何故良いのか?クアトロ断熱の魅力に迫ります。
クアトロ断熱を知るうえで重要な「内断熱」と「外断熱」
まずは、クアトロ断熱の良さをお伝えするうえで重要な「内断熱」と「外断熱」についてみていきましょう。
内断熱とは…
内断熱とは、建物の内側に断熱が施されているもの。
室内の水分を吸ったり吐いたりする「吸放湿効果」が高い為、いつも快適な湿度を保ってくれます。
また、使用する内断熱材にもよりますが、外からの騒音を抑えたり、室内の音を外に漏れ出るのを防いだりする防音効果にも優れています。
しかし内断熱だけだと、外気温との気温差が生じやすくなるという不安も。
外気温との差が生じると、結露現象が起こりやすくなり、カビの発生のリスクも高まります。
外断熱とは…
外断熱とは、建物全体を外断熱材ですっぽりと包み込み、外側から熱を逃がさないようにします。
建物の柱や構造体までも断熱材で包みこんでしまうので、構造体の温度は常に室内側の温度を保ったまま。そのため、建物の中と外の気温差が生じにくく、結露の心配がありません。
しかし外断熱だけだと、建物の内側に断熱が施されていないため、調湿効果がやや劣ってしまいます。
これにより、湿度の高い夏場や、乾燥する冬場は、加湿器や除湿器に頼らざるを得なくなるのです。
クアトロ断熱は「内断熱」と「外断熱」のいいトコどり

このように、内断熱・外断熱は、それぞれメリットデメリットがあります。
この両方の良い部分を採用し、外壁・内壁に遮熱・透湿効果をプラスしたのが「クアトロ断熱」です。
つまりクアトロ断熱は、より進化した断熱工法と言えますね。
クアトロ断熱の家で感じられる3つのメリット
では具体的に、クアトロ断熱が施された家に住むと、どんな良いことがあるのでしょうか?3つのメリットについて解説していきます。
メリット①クアトロ断熱なら一年中快適!
クアトロ断熱の家は、高い断熱機能により、外気温に左右されず、いつも家の中の湿度・温度を一定に保つことができます。
いつも暑すぎず寒すぎない快適な室温を保てるので、冷暖房や除湿機・加湿器などに頼り過ぎない生活を送ることができるんです。
これにより、断熱性能の低い家に比べてランニングコストを大幅にカットすることが可能。余分な電気代を節約することで、家計への負担も減らすことができます。
もちろん、クアトロ断熱の家は、温度だけでなく湿度も一年中快適です!
夏のジメジメとした空気も、冬のカラッとした空気も、気にすることなく過ごすことができるんです。ちょっとした暮らしのストレスから解放されると、心も体も軽くなりそうですね。
メリット②クアトロ断熱なら結露防止で家の寿命を延ばせる
繰り返しになりますが、外気温と室温との差が生じてしまうと、結露現象が起きやすくなります。ポタポタと滴る水滴が、窓の桟に溜まってしまうと、カビが発生してしまうことも。
カビは、目に見えているものだけではありません。放っておくと、壁の表面から内側へとどんどん繁殖してしまいます。
◎カビが繁殖すると…
・カビを餌にするダニも繁殖しやすくなる
・カビやダニのフンが浮遊する空気を吸うと、シックハウス症候群になることも
・家そのものが劣化しやすくなる
このように、家の中の湿度を適切に保つということは重要なことです。
クアトロ断熱の家なら、調湿効果が抜群なので、カビ・ダニの心配がなく、安心して暮らすことができます。
また、家そのものの劣化を最小限に抑えることができるので、長い間住み続けることができるんです。
親から子へ。
子から孫へ。
ずっと受け継いでいける、そんな家づくりが理想的ですね。
メリット③クアトロ断熱なら家族みんな健康で長生きできる

寒い家は、健康被害を起こしやすいということをご存知でしょうか。
「冷えは万病のもと」という言葉通り、室温の低さは、呼吸器系疾患や血圧上昇、免疫力の低下など、様々な障害をもたらします。
特に最近注目されているのが、家庭内の「ヒートショック現象」。
ヒートショックとは、急激な温度変化により、血圧が上昇し、心筋梗塞や脳卒中を起こすこと。
実はこの家庭内のヒートショックが近年増えていて、交通事故で亡くなる人のおよそ2.4倍にもなると言われているんです。ちょっとビックリしますよね。
だからこそ、クアトロ断熱のような断熱性能の高い家に住むことが必要。
クアトロ断熱の家なら、冬でも安定した室温を保つことができ、家族みんなが健康を維持することができます。
とはいえ、本当に断熱性能が高まると、人は健康に暮らせるのか、疑問に思う方もいますよね。
実際に2002年以降、新築の高断熱高気密住宅に住み始めた人(約35.000人)を対象に行われた調査によれば、気管支喘息やアトピー性皮膚炎など様々な症状について「住む前」と「住んだ後」の変化を尋ねたところ、大半の人が「症状に明らかな改善が見られた」と回答していることが分かっています。
様々なアレルギー症状が改善されれば、それだけ医療費の負担も減っていきます。
日本は高齢化社会と言われていますし、様々なウイルスが流行する時代です。これからは、「家族みんなが健康に暮らせる家づくり」ということが大切なポイントとなってくるかもしれませんね。
クアトロ断熱の家で住み心地の良さを体感しよう

家づくりをする際は、どうしても外観や間取りこだわりがちですが、今回ご紹介したような「断熱」にもしっかりこだわった家づくりをすることで、より快適な暮らしを実現することができます。
家というのは、一生に一度の大きな買い物です。建てて終わり…ではなく、その後の暮らしをいかに快適に・安心して暮らすか?ということも考えていく必要がありそうですね。
私たち無添加計画の家づくりでは、高い断熱性能を誇るクアトロ断熱を推奨しています。子どもから大人まで、誰もが気持ちよく過ごせる…そんな家づくりを目指しましょう。
ご興味のある方は、見学なども随時受け付けています。
クアトロ断熱の家だからこそ感じられる良さを、一度体感してみませんか?
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