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家のこと(新築)
2021.12.06. MON
自然素材100%の「スペイン漆喰」

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スペイン漆喰とは?

今や空前の健康ブーム。
食事や運動など、体に気をつかう人が増えていますよね。
しかし、私たちが普段口にするのは、食べ物だけではありません。
多くの割合を占めているのは「空気」なんです。
まさにお家の中の空気をキレイに保つことこそが、健康に暮らすための1つポイントでもあります。
そこで今回ご紹介するのが塗り壁材として使用する漆喰です。
漆喰の中でも特に調湿機能に優れているのが、スペイン漆喰。
その名の通りスペイン産の石灰を主成分とした100%自然由来の塗り壁材のことです。ヨーロッパの地中海地方で見られる美しい白い壁の建物にも、このスペイン漆喰が使われています。
一体なぜ、お家の壁にスペイン漆喰を使うと良いのでしょうか?
今回は、そんなスペイン漆喰の様々な魅力について解説します。
スペイン漆喰の魅力「優れた調湿機能」

スペイン漆喰は、「呼吸する壁」と呼ばれているほど、他の漆喰に比べて調湿効果に優れています。日本は、高温多湿な気候ですから、調湿機能の高いスペイン漆喰がぴったり。
◎夏は…ジメジメとした室内の湿気を、スペイン漆喰が吸収してくれる
◎冬は…乾燥した室内に、スペイン漆喰が水分を放出してくれる
これにより、一年中快適に過ごすことができるんですね。
スペイン漆喰の魅力「結露やカビ・ダニを防ぐ」

気密性の高い住宅というのは、結露によるカビ・ダニの発生が心配。
気が付くと、壁に真っ黒なカビが生えていた…!なんてことも。
カビというのは目に見えている表面だけではなく、壁の内部に根が生えていることも。想像しただけでも怖いですよね。
さらに、カビが繁殖するような高温多湿な環境というのは、ダニも繁殖しやすくなります。
カビやダニが繁殖した家で過ごせば、アレルギー性鼻炎やシックハウス症候群の原因になるため、注意が必要です。
スペイン漆喰は、前述したとおり、他の漆喰に比べて吸放湿機能が非常に高いため、結露を防ぎ、カビ・ダニの繁殖を防いでくれる効果があります。
また、スペイン漆喰は、強アルカリ性に優れており、殺菌作用が高いというのも特徴です。
カビやダニが生息しにくい環境を保つことができ、いつもきれいな状態をキープすることができるんです。
このようなことから、スペイン漆喰の壁は、赤ちゃんや小さな子供がいるご家庭はもちろん、アレルギー疾患をお持ちの方におすすめなんですよ。
スペイン漆喰の魅力「保温・断熱による省エネ効果がある」

スペイン漆喰には、スポンジのように細かい気孔がたくさん開いています。
無数の気孔が空気の層となるため、室外の気温に影響されにくいというメリットもあるんです。これにより、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。
寒い家や暑い家というのは、快適さを求めて冷暖房などの家電に頼りますよね。
一年を通して、冷暖房に頼れば、それだけ電気代も上がってしまい、家計の負担になるでしょう。
スペイン漆喰を用いた壁材を使ったり、無垢材のフローリングを使ったりと、自然素材の家ならば、断熱性が高いため、冷暖房に頼り過ぎない暮らしができます。
ランニングコストの節約にもなり、エネルギー消費量も大幅にカット。
お財布にも地球環境にもやさしいということです。
スペイン漆喰の魅力「お手入れが簡単」

漆喰の壁というと、メンテナンスが大変と感じる方もいるかもしれません。
しかし、実は一般的な壁紙と比べると、お手入れがとても楽なんです。
なぜなら、スペイン漆喰には「自浄作用」があるから。
多少の汚れやシミであれば、時間の経過とともに薄くなっていきます。意外と扱いが楽なので、子育て世代にもウケているんですよ。
また、一般的な壁紙だと、静電気を発生させてホコリやゴミを吸着させてしまいますが、スペイン漆喰は主原料が石灰なので、静電気を発生させる心配もありません。
時間が経過しても、比較的きれいな状態をキープすることができるのも、スペイン漆喰ならではですね。
スペイン漆喰の魅力「有害物質を発生させない」

私たちの生活には、洋服や洗剤など多くのものに化学物質が含まれています。
目には見えませんが、家の中でも壁や床の塗料や接着剤に含まれていることが多いんです。
これらの化学物質が発散する有害なガスは、私たちの人体に様々な影響を及ぼします。
いわゆる「シックハウス症候群」もその1つ。
シックハウス症候群とは、家の中にある壁や床、家具などから発せられる化学物質やカビ・ダニなどによる空気の汚染によって引き起こされる疾患です。
皮膚や目、のどの痛みやかゆみ、頭痛などの症状を引き起こします。
スペイン漆喰は、このシックハウス症候群の原因となる化学物質が一切含まれていません。
さらにそれだけでなく、スペイン漆喰には、室内の有害物質を吸収し、分解する働きもあるため、家の中の環境が安心・安全なものになるんです。
様々なウイルスやアレルギーに悩まされる現代社会だからこそ、このように自然由来の建材を使った家づくりに注目が集まっているのかもしれません。
スペイン漆喰の魅力「嫌な臭いを吸着してくれる」

家の臭いは、住んでいる自分たちではなかなか気がつかないもの。
しかし、他人の家にお邪魔すると、その家特有の臭いを感じた経験は誰もが一度はあるでしょう。
スペイン漆喰には、そんな嫌な臭いを吸着し、脱臭する効果があるため、生活臭も心配いりません。
特に気になる生ごみや汗の臭いなど、酸性の臭いに効果を発揮してくれるため、スペイン漆喰が臭いを分解し、消臭してくれます。
また、前述のとおり、スペイン漆喰には無数の気孔が空いているので、空気を吸って吐き出すことができます。
この時、空気中の水分と一緒に臭いのもとを吸ってくれるので、タバコやペットなどの臭いも安心なんです。
スペイン漆喰の魅力「環境にやさしい」

スペイン漆喰は、樹脂やセメントなどを一切含んでいないため、再利用することが可能。
また、自然由来の成分でできているため、焼却したときに有害なガスを排出することもないんです。
地球環境のことも考えた家づくりができるというのも、子供たちの未来を考えたときに大切なことだと思います。
スペイン漆喰を使った家づくりの注意点

魅力いっぱいのスペイン漆喰ですが、家づくりで使う際の注意点もあります。
壁材を選ぶ際の参考にしてみてください。
注意点:職人の腕によって仕上がりに差が出ることがある
最近は、DIYなど自分で漆喰を塗る方も増えていますが、やはりプロにはかないませんね。
スペイン漆喰を使った壁は、塗り方によって見た目や質感が大きく異なるものです。
職人によっても、仕上がりに差が出ることがあるため、漆喰塗りの経験が豊富な施工業者に依頼すると安心です。
注意点:壁紙(クロス)よりもコストがかかる
一般的なビニールクロスは、接着剤で貼るだけですが、スペイン漆喰を塗る場合、養生をしたり下塗りをしたりするので、時間とコストがかかります。
材料費だけでなく施工費も高くなるので、その分の予算も考えたうえで家づくりを検討しましょう。
ただし、壁紙は汚れや傷がつきやすいため、その分何度も張り直す必要がありますが、スペイン漆喰の場合、壁紙に比べれば補修しながら何年も使い続けることが可能です。
初期費用は、スペイン漆喰の方がかかってしまいますが、長期的に見れば、コスパが良いと考えるのも1つですね。
スペイン漆喰を使った家づくりで快適な暮らしを!

たかが壁材と思っていても、これだけ私たちの暮らしにメリットがあると思うと、こだわりたくなりますよね。
私たち無添加計画では、家のデザインだけでなく、快適な暮らしができるよう、使う建材1つ1つにこだわっています。今回ご紹介したスペイン漆喰もその1つです。
色柄のバリエーションが多い壁紙(クロス)とはまた違ったスペイン漆喰の良さを知り、そこに住まう家族みんなが健康である家づくりをしたいと考えています。
皆さんもぜひ、注文住宅を建てる際は、「自然素材」を使った家づくりを検討してみてくださいね。
COLUMN
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