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家のこと(新築)
2021.12.06. MON
経年美化を楽しむ「無垢フローリング」

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無垢フローリングって?

無垢材とは、1本の丸太から必要な形に切り出した板や角材のこと。
無垢材を使ったフローリングは、天然木ならではの香りや質感が魅力で、老若男女問わず多くの人から愛されています。
一般的によく使われている合板フローリングよりも、裸足で過ごした時に気持ちがいいと感じるのも無垢フローリングなんですよ。
そこで今回は、無垢フローリングのメリットデメリットから、樹種別にそれぞれの特徴をご紹介。
最後には各ご家庭に合った選び方もまとめましたので、家づくりの参考にしてくださいね。
無垢フローリングのメリットとデメリット
まずは、無垢材を使用したフローリングのメリットとデメリットから見ていきましょう。
無垢フローリングのメリットとは?
・木のぬくもりを感じられる
・肌触りがやさしい
・合板のように「接着剤」を使っていないので、化学物質に敏感な方でも安心して使える
・調湿効果が高いため、1年中快適な湿度を保つことができる
・経年劣化を楽しむことができる
・いい香りで癒される
・コンクリートにはない温かさがある
無垢フローリングのデメリットとは?
・膨張や収縮が起こるため、フローリングに隙間や反りが生じる
・水に弱いため、濡れたまま放置するとシミになったり、カビが繁殖することも
・木の種類にもよるが、傷や凹みがつきやすい
【種類別】無垢フローリングの特徴は?

無垢フローリングは、使う木材によって見た目も風合いも、家づくりの価格も大きく変わります。
どの無垢材を使用したいか、それぞれの特徴を理解した上で決めていきましょう。
無垢フローリングの特徴~パイン材~
パイン材とは、マツ科の木からとれる建材で、白っぽいナチュラルな色味で節が多いのが特徴です。
ただし、色は経年劣化により、白っぽい色から明るい茶色へと変化していきます。
【メリット】
・やわらかい材質のため、肌触りが良い(裸足で歩いても快適)
・流通量が非常に多いので、他の無垢材に比べると、単価が安い
【デメリット】
・パインの無垢フローリングは、やわらかい材質のため、傷がつきやすく、物を床に落とすと凹んでしまうことがある
無垢フローリングの特徴~スギ材~
昔から日本で使われている木材と言ったら「スギ」ですよね。
スギ材は、加工がしやすいことから、古くから寿司桶や酒樽などに使われたと言います。
外側部分は、白っぽい色をしていますが、内側の芯の部分は、赤みがかったこげ茶色をしているのが特徴です。
【メリット】
・スギもパイン材同様にやわらかく、肌触りがやさしい
・スギの無垢フローリングは、非常に温かく、床暖が要らないほど
・スギの香りにはリラックス効果や安眠効果がある
【デメリット】
・パイン材同様、やわらかい素材ゆえに、傷や凹みには注意が必要
・スギ独特の香りがするため、好みが分かれる
無垢フローリングの特徴~ウォールナット材~
クルミ科のウォールナットは、深みのあるダークブラウンカラーが特徴です。
シックでモダンな印象が強く、高級感のあるお部屋に仕上がります。
また、パインやスギに比べて衝撃に強いため、高級家具や床材として使われることが多いそうです。
【メリット】
・材質が硬いため、衝撃に強く、傷や凹みにくい
・適度な油分を含んでいるため、ツヤがある
・木目が細やかで美しい
・湿度による影響を受けにくいため、反りやねじれなどの変形が起きにくい
【デメリット】
・ウォールナットの無垢フローリングは、他と比べて価格が高い
・退色しやすく、経年劣化と共に、色が褪せて明るくなってしまうことも
無垢フローリングの特徴~ヒノキ材~
ヒノキ材と言えば、ヒノキ風呂や桶などにも使われるように、耐水性がある木材です。
耐久性や保存性は、世界トップクラスなのだとか。
香りが良いことでも知られているので、私たち日本人にとっては馴染み深い木材かもしれませんね。
【メリット】
・湿気に強い
・ヒノキ材を使用した無垢フローリングは、天然のアロマテラピー効果がある
・ヒノキ材の香りは、害虫対策としても有効
・耐久性に富んでいるため、傷がつきにくい
【デメリット】
・香りの好みが分かれる
無垢フローリング材の選び方は?

これだけ多くの無垢材があると、どれにしようか悩んでしまいますよね。
フローリングは、お部屋のなかでも広い面積を覆うので、お部屋の印象そのものを左右することになります。
「思っていたのと違う…」など後悔しないためにも、無垢材を選ぶ際は、以下のポイントを参考にしてみましょう。
無垢材の選び方①予算で選ぶ
無垢フローリング材は、種類によって価格も異なります。
価格の違いは、産地や加工の難しさ、木材のグレードや希少性など様々な要因があります。
一般的に、パイン材は価格が安く、ヒノキやウォールナットは価格が高い傾向にあります。
家づくりの際は、フローリング以外にも様々なところに費用がかかるので、全体の予算を考えて選ぶようにしましょう。
無垢材の選び方②部屋の雰囲気で選ぶ

無垢フローリングは、使用する無垢材によって色味が異なるので、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶのも1つです。
白っぽい色の無垢フローリングだと、お部屋が明るく広く感じられます。
清潔感もあり、爽やかな印象にもなりますよね。
逆に、ダークブラウンなど濃い色の無垢フローリングは、壁や天井とのコントラストが際立ち、引き締まった印象に見えます。
濃い色であればあるほど、シックでおしゃれな雰囲気に。
ただし、無垢材なので年数の経過と共に、最初の色と比べると変化してきます。
明るい色は茶色く、暗い色は明るくなり、白っぽくなっていくでしょう。
これもまた、無垢フローリングならではの「味」として楽しみたいですね。
無垢材の選び方③耐久性で選ぶ
無垢フローリングは、木の種類によって強度が異なります。
一般的に針葉樹の無垢材は、やわらかく傷つきやすいと言われ、広葉樹は硬く傷つきにくいと言われています。
代表的な針葉樹は、パインやヒノキなど
代表的な広葉樹は、オーク、ウォールナットなど
床に付いた傷も1つの味わいと思えるのであれば、あまりこだわる必要がありませんが、ペットや小さな子どもがいる家庭や車いすを使用する家庭は、選ぶ際のポイントになりそうですね。
無垢フローリングを取り入れておしゃれで快適な家づくりを

無垢フローリングは、材質によって様々な特徴があり、それぞれの良さが違うので、どれにしようか迷ってしまいますよね。
寝室はウォールナット、リビングはパインなど、お部屋ごとに変えるというのも1つ。
価格やそれぞれの特徴を踏まえたうえで検討しましょう。
私たち無添加計画での家づくりにおいても、今回ご紹介したような無垢フローリングを推奨しています。
天然木のいい香りに包まれると、まるで新緑の中にいるかのような癒し効果も得られます。
様々なストレスに晒される現代だからこそ、無垢フローリングを使った家づくりで心も体も癒したいもの。
家族みんなが帰ってきたくなるような、おしゃれで快適な家を目指しましょう。
COLUMN
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