仕 様
家のこと(新築)
2021.12.06. MON
災害の備えになる「太陽光発電と蓄電池」

NEW
災害大国「日本」で暮らすということ

日本では、どこに暮らしていようと、地震や台風、集中豪雨など様々な災害が起こりますよね。
大きな災害が起こるたびに、日ごろの備えについて考えさせられることでしょう。
特に不便だと感じるのが「停電」。
地震や大雨などによって引き起こされる停電は、不自由さだけでなく不安と恐怖を感じるものです。
小さな子供のいるご家庭や、高齢者のいるご家庭であれば尚更ですね。
そんな電力を、もし「自給自足」できるとしたら…?そんなふうに考えたことはありませんか?
電力が自給自足できれば、災害時に電力供給がストップしたとしても、ある程度いつも通りの生活を送ることが可能です。
そこで今回は、災害時にも役立つ太陽光発電と蓄電池についてご紹介します。
太陽光発電と蓄電池とは?

エネルギーの自給自足に欠かせないのが「太陽光発電」。
太陽光発電とは、太陽電池という設備を用いて、太陽光エネルギーを直接電気に変換する方法のこと。
石油などのように資源そのものが枯渇する心配がないので、再生可能エネルギーの1つとされています。
この太陽光発電システムを取り入れた家づくりは、経済面でも安心面でもいま非常に注目されており、エネルギーを創り出す家=「創エネ住宅」とも言われているんです。
ただし、この太陽光発電には欠点があり、発電した電気は、日射のある時間帯でしか使うことができません。
つまり、夜間や天候の悪い日が続けば、たとえ太陽光発電システムを取り入れていたとしても、うまく活用することができないのです。
そこで必要となるのが「蓄電池」。
蓄電池があれば、日中発電した電力を蓄電池に貯めておくことができるので、日射のない夜間でも利用することができます。
太陽光発電と蓄電池があれば、災害時に停電になってしまっても、安心して暮らすことができるでしょう。
災害時は蓄電池と組み合わせるのがおすすめ

災害時でも日中であれば太陽光発電の「自立運転モード」を活用して家庭内で電力を使うことが可能ですが、悪天候や夜間の場合は太陽光発電が起動しないため、当然、電気を使用することができません。
そこで太陽光発電と併せて利用するのが「蓄電池」です。
蓄電池には主に以下の2種類があります。
・全負荷型蓄電池…家庭内のすべての部屋の電気を使うことができる
・特定負荷型蓄電池…家庭内の一部の電気を使うことができる
家庭用蓄電池をどのタイプにするのかは、各家庭のライフスタイルや設置時の予算によっても変わってきます。
よく考えたうえで選ぶようにしましょう。
全負荷型蓄電池とは?
全負荷型の蓄電池は、ほとんどの商品が200V対応なので、大容量!
貯めておいた電力で、停電時もほぼいつもと変わらない電気を使うことができます。
エアコンはもちろん、電子レンジやIHクッキングヒーター、エコキュートなども対応可能なため、オール電化のご家庭も安心です。
ただし、特定負荷型の蓄電池と比べると容量が大きい分、コストもかかります。
また、停電時に普段どおりの生活が送れると言っても、エコキュートやIHなどは消費電力が高いため、節電しないとすぐに容量が無くなってしまうというデメリットも。
たとえ全負荷型の蓄電池であっても、計画的に電気を使用することが求められます。
特定負荷型蓄電池とは?
特定負荷型の蓄電池は、全負荷型に比べて容量が小さく、コストも安いのが特徴です。
ただし、容量が小さい分、貯めておける電力に限りがあります。
停電時にすべての部屋に電気を供給するのは不可能です。
特定負荷型蓄電池の場合は、設置時にあらかじめ分電盤の回路を選択し、停電した時に電気が使える部屋を決めておかなければなりません。
◎キッチン周りだけ
◎リビングだけ
◎子供部屋だけ
…など、どこの電気を使えるようにしたいか、よく検討したうえで特定負荷型蓄電池を導入しましょう。
とはいえ、特定負荷型蓄電池が不便であると一概には言えません。
必要な場所を絞ることで、災害時に電気を使いすぎなくて済むというメリットもあります。
災害時だけじゃない!太陽光発電と蓄電池の便利な使い方

太陽光発電と蓄電池を設置するには、およそ100~160万円ほど費用がかかるため、災害時だけしか活用できないと勿体ない気がしますよね。
しかし、太陽光発電と蓄電池を組み合わせれば、災害時だけではなく、普段からも様々な使い方ができます。
では一体、どのようにして普段の生活に活用すればよいのでしょうか。
太陽光発電と蓄電池の便利な活用方法を見ていきましょう。
1.電気代を節約できる!
電力会社との契約を、電気代が割安な夜間コースに変更し、昼間に太陽光発電と蓄電池の電気を使用すれば、電気代を削減することができます。
日中、仕事や学校などで不在にしていることの多いご家庭におすすめです。
2.夜間の電力を日中に活用!
こちらも電力会社との契約を夜間コースに設定し、購入した電気を深夜に蓄電します。
そして、電気をよく使う昼間に、蓄えておいた電力を使用すれば、日中の電気使用を大幅にカットできるんです。
日中、在宅の多いご家庭の場合、この方法を採ることで、電気代を安く済ませることができます。
少しでもランニングコストを抑えることができれば、その分の家計を貯蓄など他の用途に回すことができるのでいいですよね。
太陽光発電と蓄電池で災害時の備えを万全に!

地震や台風などの自然災害というのは、確実に予測することができないため、日ごろの備えが重要です。
防災グッズや飲料水、食料などの備蓄に加え、今回ご紹介したような「太陽光発電と蓄電池」の設置もこれからの家づくりには欠かせないツールとなるでしょう。
私たち無添加計画の家づくりでも、このような太陽光発電と蓄電池の設置をおすすめしています。
創エネルギーに加え、断熱性能の高い家づくりをすることで、省エネ効果も期待でき、年間の一次消費エネルギー量をプラスマイナスゼロにする住宅を目指しています。
いわゆるZEH(ネット・ゼロ・エネルギー)住宅の普及です。
これからの新しい家づくりのカタチとして、ぜひ皆さんも、太陽光発電システムと蓄電池の設置を検討してみてくださいね。
普段使いはもちろん、災害時にも大切な家族を守るため、エネルギーを自給自足して安心な暮らしを手に入れましょう。
COLUMN
他の記事も見る