心地よさを見える化する「断熱検査」

断熱検査とは、サーモカメラを活用し、外からは見えない断熱施工の状態を確認する検査のこと。

私たち無添加計画では、この断熱検査を全棟実施することを推奨しています。
今回は、私たちの家づくりで実際に行っている断熱検査の方法や検査の目的などを中心にご紹介します。
これから家づくりを検討されている方は、断熱性能の必要性について知識を深めていきましょう。

断熱検査を行う目的は、主に断熱欠損がないかを確認するために行います。
どんなに性能の良い断熱材を入れていたとしても、施工がおろそかになっていれば、当然、その効果を得ることができませんよね。

そうならないために、断熱欠損がないかどうか、入居前に確認し、安心感を得るという意味もあって検査をすることをおすすめしています。

サーモカメラを用いて撮影する場所は主に以下のような箇所です。

・天井面
・外壁面
・サッシ等　開口部廻りなど
・屋根面（小屋裏、吹き抜けなどがある場合）

検査結果を見れば、家づくりについて知識のない人であっても、断熱施工がしっかりされているか否かを確認することができます。

断熱性能が高い家は居心地がいい・住みやすいなど、よく耳にすると思いますが、そうでない家と比べて、具体的にどのような違いがあるのでしょうか？
ここでは、断熱性能が高い家に住むメリットについてご紹介します。

断熱材がしっかり施されていない家というのは、外気温に左右されやすいため、お部屋によっては寒いと感じることもあるでしょう。
特に北側のお部屋や、脱衣所、トイレ、廊下などは、日当たりの良いリビングに比べてヒンヤリしますよね。
このように家の中で温度差が生じやすくなると、気になるのが「ヒートショック」という健康被害。
急激な血圧の変動により、心筋梗塞などを起こしてしまう原因にもなるのです。
ヒートショックで亡くなるのは、交通事故よりも多いと言われていますから、特に高齢の方は気を付けたいですよね。

また、寒い家というのは、ヒートショックに限らず、アレルギー疾患や気管支喘息など様々な病気にかかりやすくなるとも言われています。

このように、家の断熱性能は、住む人の健康面に影響を与えますから、より温かい家に住む方が、健康で長生きすることができるというわけです。

実際に断熱性能の高い家に引っ越した人へ行われた調査によると、引っ越し前と後では、体調の改善がみられたということが判っています。

平均寿命が年々延びている今だからこそ、いつまでも健康であり続けるために、断熱性能の高い家に住むことは大切なことと言えるでしょう。

断熱性能の高い家に住むと、健康改善効果がみられるとお伝えしましたが、健康的になれば、医療費削減効果も期待できるでしょう。

断熱性能が1グレード高い家に引っ越すだけでも、一人当たり年間1万円もの医療費削減になるのだそうですよ。（※）
3人家族であれば、年間3万円。
30年で90万円もの削減につながりますから、これはとても魅力的です。
家計の負担を減らすことができますね。

※参考資料：近畿大学建築学部　岩前研究室（https://www.kinki-shasej.org/upload/pdf/kankyou3491.pdf）

断熱性能が良い家は、健康で快適に暮らせる…ということが分かりましたが、断熱材が入っている部分というのは、実際に目で見て確かめることができないものです。
そのため、施工不良がないか、断熱欠損がないかを、しっかりサーモカメラを使って検査をすることがおすすめです。
検査をすれば、家の心地良さを”感覚”ではなく、視覚的にとらえることができるので、より安心感を得ることができるでしょう。

私たち無添加計画では、この断熱検査を全棟で実施。
断熱性能の高さを、実体のあるものとして示し、満足度の高い家づくりを目指しています。
これから家づくりを検討される方は、デザインだけでなく性能も重視し、本当に安心して納得できる家を建ててくださいね。