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家のこと(新築)
2022.1.09. SUN
ヨシロー基準 | 安全持続性能の向上
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ヨシローとは?
満元貴治(活動名:ヨシロー)
国家資格である作業療法士を取得し、医療従事者として3000人以上の患者さん、100件以上の住宅改修・家屋調査に携わる。
現在は「安全な家づくりアドバイザー」として活動。
公式HP:https://www.yoshironoie.com/
【実績】
・安全持続性能を提唱
・横浜市主催のセミナー
・中国電力協賛の講演会
・東京医科歯科大学医学部付属病院の講演会
・三菱電機エアコン「霧ヶ峰」の取材
・第四北越銀行からの取材・メディア掲載
・その他、複数の企業ウェビナー登壇
ヨシロー基準とは?
ヨシロー基準とは、作業療法士の視点で考える家のつくり方のことです。
国家資格の作業療法士として11年間で3000人(評価・検査含む)を診た経験、2016年に家を建てた施主としての経験、子どもをもつ父親としての経験、この3つの経験から生まれたのがヨシロー基準です。
ヨシロー基準「安全持続性能」
ヨシロー基準とは、「安全持続性能」が高い家のことです。
安全持続性能とは、「省エネ性能」「耐震性能」に次ぐ第3の性能として、設計時にあたりまえに考えられるべき性能としてヨシロー氏が提唱しました。
安全持続性能が高い家は、世代関係なく安心・安全に住み続けることができます。
大切なのは転倒しないこと
ヨシロー基準で最も重要とされているのが、室内で転倒しないこと。
たかが転倒だと思われがちですが、室内での転倒・転落により年間で約6万7000人が救急搬送されています※。
※東京消防庁 「救急搬送データからみる高齢者の事故」より2019年のデータ
転倒の原因
- 内的要因(バランスを崩して): 44%
- 外的要因(つまづく、すべる) 42%
内的要因=筋力、バランス、視力など
外的要因=段差、床材など
また、大腿骨近位部骨折の原因調査によると、骨折した675例のうち約66%は屋内で発生し、187例は屋内の外的要因により転倒している。
出典:福島ら 著 「大腿骨近位部骨折675例に対する聞き取り調査から」 整形外科2017
骨折の治療に要する期間
・高齢者に多い、足の付け根である大腿骨転子部骨折の場合
入院 → 手術 → 翌日からリハビリ(2週間以内に転院) → リハビリ病院で最大90日(3時間/日) → 在宅復帰or施設
・若年者にも起こる、手首の橈骨(とうこつ)遠位端骨折の場合
入院 → 手術 → 2日後からリハビリ( 2週間以内に退院) → 自主練習or外来通院(最大150日間)
ドミノ骨折のリスク
ドミノ骨折とは、一度骨折すると、次々と骨折が連鎖すること。
初めて骨折した人は、骨折のリスクが骨折前の約6倍になることもあります。
特に橈骨遠位端骨折はドミノ骨折のリスクが高い傾向にあります。
出典:藤田浩二 「転倒と脆弱性骨折についての調査研究 」日本整形外科学会雑誌 2020
介護が必要になるリスクも
転倒しただけで介護が必要になるの?という疑問を持たれるかもしれませんが、骨折・転倒は介護が必要になった原因の3位に入るほどリスクが高いのです。
【介護が必要になった原因】
第1位 認知症(19%)
第2位 脳卒中(16%)
第3位 骨折・転倒(13%)
出典:厚労省「国民基礎調査」 2019年
子育て世代や夫婦2人でも住みやすい
ヨシロー基準の家は高齢者だけでなく、夫婦2人の世帯にも、子育て世代にも住みやすく使いやすいことが特徴です。
例えば、車いすでの使用を考えた広めのトイレは、身動きがとりやすいので掃除がしやすく、お子様のトイレトレーニングもしやくすなります。
また、介護ベッドの設置を考えたユーティリティスペースは、勉強部屋や趣味部屋、客間にも使用できる可変性があります。
数十年住むことになる住宅。
若い頃は転倒しても回避できる怪我のリスクも、その家に数十年住むということは、同じように自身も年齢を重ね、高齢になります。
高齢になった時にリフォームなどで対応もできますが、廊下やトイレを広くしたりするには、それなりに費用もかかります。
そうなる前に、新築するタイミングで転倒するリスクが低い家をつくると同時に、万が一、骨折や介護が必要になった時、介護する側もされる側もストレスが少なく、なるべく快適に生活できるように設計する。それがヨシロー基準の考え方です。
安全持続性能の3つの柱
健康が維持できる生活 (Health) |
変化に対応できる間取り (Change) |
安全に暮らせる (Safety) |
安全持続性能の基準項目
トイレ、階段、玄関、廊下など13項目
最高:★★★
推奨:★★
最低:★
項目ごとに「★」をつけます
その他の項目を詳しくご覧になりたい方は、弊社までお問い合わせください。
ヨシロー氏からのメッセージ
11年間、医療従事者として病院に勤めていました。そこでは病気や怪我をした人のリハビリテーションを教える日々でした。
しかし、医療も「完璧」ではありません。病気や怪我した人の多くは後遺症に悩まされます。
そこで「病気を予防する」ことを考え、家での暮らしかたに着目しました。【衣・食・住】といわれるのにも関わらず、住環境がどれぐらい健康に影響にするのかは知らない方がほとんどです。
そこで実際に家づくりをした施主の立場、2人子どもががいる父親の立場、そして医療系の立場から【病気を予防し健康に暮らすための家づくり】の方法を発信していきます。
医療視点で「世代かんけいなく安心・安全に住み続ける家」にするための安全持続性能の基準を作成し、これから家づくりされる人、リフォームを予定している人にお渡ししております。
一人でも多くの方が病気を予防できる世の中になることを目標に活動してまいります。
ヨシロー基準と無添加計画
無添加計画では、自然素材や無垢材の使用、高断熱・高気密、パッシブデザイン、そして、安全持続性能が高いヨシロー基準を取り入れた家づくりを推奨しています。
本当の意味で安心安全に、快適で、永く豊かに暮らしていける住まい。
ヨシロー基準についてご興味がある方は、お気軽に弊社までお問合せください。
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