自然素材の家は経年変化を楽しめる

自然素材の家は「経年変化」が魅力!美しさを長く楽しむ3つのポイント

近年、暮らしやすさや心地良さから、無垢材や漆喰など自然素材を使った家づくりが人気となっていますよね。

自然素材の家は、見た目や機能性、耐久性など様々な魅力がありますが、唯一無二の良さと言えるのが、時間の経過とともに感じられる「経年変化」です。

 

使えば使うほど味が出る。

それは自然素材にしかない魅力ですよね。

そこに住む人とともに歳を重ねていき、親から子へ、子から孫へと受け継ぐ中で感じられる良さがあります。

今回は、そんな自然素材の家が持つ「経年変化」の楽しみ方についてご紹介しましょう。

 

「経年変化」と「経年劣化」の違いって?

自然素材の家は「経年変化」が魅力!美しさを長く楽しむ3つのポイント

よく自然素材の家に使われる「経年変化」という言葉ですが、いわゆる「経年劣化」とはどう違うのでしょうか?

経年劣化というのは、時間とともに衰えていく・劣化して悪くなって行くイメージですよね。

住宅で言うならば、ひび割れや破損、床材の傷や床下部分の腐食などを言います。

 

一方、「経年変化」は、無垢材の色味の変化や風合いの変化のことを言います。

お財布やバッグなどの革製品も使い込むほどに味が出て、使い始めの頃よりも色味が落ち着いたり、肌馴染みが良くなったりしますよね。

それと同じように、自然素材の家も使うほどに暮らしやすくなり、落ち着きのある雰囲気が出ます。

「経年美化」とも言えるかもしれませんね。

 

自然素材の家が持つ経年変化の楽しみ方

自然素材の家は「経年変化」が魅力!美しさを長く楽しむ3つのポイント

では具体的に自然素材の家ではどんな「経年変化」を楽しむことができるでしょうか。

時間の流れで日々変化していく風合いを愛でながら暮らす毎日は、とても贅沢なものだと感じるはずですよ。

【色の変化を楽しむ】

自然素材の家で使われる床材は、1本の木をそのまま切り出して使用しているため、無垢材本来の色の変化を楽しむことができます。

どのように変化していくのかは、樹種によって様々。

 

たとえば、白木の明るさが特徴のパイン材ならばやや飴色に変わり、時間の経過とともに落ち着いた雰囲気に馴染んでいきます。

逆に最初から渋みのあるダークブラウンが特徴のウォールナット材ならば、やや黒味が抜けて明るくなり、赤茶色に変化していきます。

入居当時と数年経過したときの床材の色味を比較すると気が付くはずです。

 

なぜ色の変化が起こるのか?というと、それは紫外線が影響していると言われています。

紫外線の影響で木材の成分が変わったことで色も変化していくのだそうです。

深みが増して、部屋全体の雰囲気も変わりますから、気になる方はどのように変化していくのかをあらかじめイメージしてから床材を選ぶといいかもしれませんね。

 

【無垢材の美しいツヤを楽しむ】

自然素材の家に入居した当時の床は、削りたてならではの色ムラや初々しさが特徴的です。

これも日々の生活で摩耗され、自然なツヤが現れ始めます。

ただし、色の変化と同じで、樹種によって木材本来が持つ油分の量にも違いがあります。

比較的油分の多いチーク材などは使い込むほどに自然なツヤが出て、美しさが増していきます。

自然なツヤは高級感も生まれるので、入居当時と比べるとお部屋の雰囲気がワンランクアップしたような気分になるかもしれませんね。

 

【味わい深いキズを楽しむ】

自然素材の家は耐久性に富んでいると言っても、やはり全くキズがつかないというわけではありません。

むしろ樹種によっては、柔らかく、子供がおもちゃを落としただけでキズついたりへこんだりすることもあります。

しかし、それも1つの“歴史”と捉えれば素敵なことですよね。

単なる「キズ」ではなく、自然素材の家に暮らしてきた家族の歴史や思い出です。

 

ちなみに一般的な複合フローリングだと、キズついた面から中の集成材が見えてしまうこともあり、キズの部分だけ削れて色が違って見えることが多いのですが、無垢材の床だとそのようなことはありません。

 

また、多少のキズやへこみなら、簡単に修正することも可能。

無垢材は、木本来が呼吸することでへこみや反りを目立たなくしてくれる作用があるからです。

味わい深いキズを楽しみつつも、気になる部分は補修しながら長く住み続けられるのは、自然素材の家の大きなメリットと言えます。

 

自然素材の家の美しさを長く保ち続けるには?

自然素材の家は「経年変化」が魅力!美しさを長く楽しむ3つのポイント

自然素材の家の魅力は経年変化。

耐久性もあるので、一般的な家で使われているビニールクロスや複合フローリングよりも快適さと美しさを長く保つことができ、メンテナンス費用が大きくかかりません。

 

しかし、そうは言っても日ごろのお手入れは重要。

できるだけ長く自然素材の家の良さを保ち続けるにはどうしたらいいでしょうか?

 

【正しい方法でお手入れをする】

無垢材の床をお手入れする際は、以下の3つのことに注意しましょう。

 

・水拭きではなく乾拭きで汚れを除去する

・ウエットタイプのワイパーは使用しない

・水蒸気式のクリーナーなどは使用しない

 

無垢材の床を水拭きしてしまうと、必要な油分まで取れてしまい、汚れがつきやすくなってしまいます。

また、ウエットタイプのワイパーの使用もNG。

ワイパーに含まれる薬剤で木の表面を覆ってしまい、無垢材の「呼吸」を妨げ、調湿機能に支障をきたす恐れがあります。

もちろん、水蒸気が出て汚れを浮かして落とすタイプのクリーナーも使用できません。大量の水分と熱により木材の膨張や白濁が起こる原因になります。

 

【含浸性のあるワックスで汚れを予防する】

無垢床のお手入れでは、含浸性のある自然素材由来のワックスを使用しましょう。

浸み込むことで汚れから守り、美しいツヤを蘇らせることができます。

 

木にも人にもやさしい自然派ワックス「キヌカ」

【水をこぼしたらすぐ拭き取る】

無垢材の床は水が苦手。

こぼしたまま放っておくとシミになってしまう恐れがあります。

乾いた布でサッと拭き取るようにしましょう。

 

無垢床の正しいお手入れ方法は?意外と簡単にできる掃除のコツとは?

自然素材の家で経年変化の魅力を感じよう

自然素材の家は「経年変化」が魅力!美しさを長く楽しむ3つのポイント

自然素材の家ならではの「経年変化」。

その美しさや風合いは、実際に住んでみて感じてみないと分かりませんよね。

年数を重ねるごとに良さが増していくからこそ、ずっとそこに住み続けることができるわけです。

家族の歴史を自然素材の家に刻んでいきませんか?

 

私たち無添加計画では、今回ご紹介したような自然素材の家をおすすめしています。

弊社では無垢材を使ったフローリング、漆喰壁、国産イグサ畳などを使用。

自然素材の家は、そこに住む人の心と体の健康に良い影響をもたらします。

大切な家族のために、安心して永く豊かに暮らしたい…。

そんな思いから私たちは家づくりに取り組んでいます。

ぜひ皆さんも自然素材の家の魅力を肌で感じてみてください。