ヌックとは?

家づくりに「ヌック」を取り入れよう!その狭さが逆に心地良い?ヌックを取り入れるメリットデメリットをご紹介

おうち時間が増えたことで注目度が高くなっている「ヌック」。

ヌックとは、スコットランド語のneuk(ヌーク)が語源と言われていて、こぢんまりとした居心地の良い空間のことを言います。

 

欧米だと、窓辺のちょっとした読書スペースだったり、「ブレックファーストヌック」と言って食事をとれる省スペースのことを指したりするそうです。

日本だと、リビングや階段下のデッドスペースに設けた1~3帖ほどの小さな空間のことを言います。

ヌックはどんな使い方ができるの?

家づくりに「ヌック」を取り入れよう!その狭さが逆に心地良い?ヌックを取り入れるメリットデメリットをご紹介

ヌックはどんな使い道があるのでしょうか?

居心地の良い空間だからこその魅力をご紹介します。

【読書スペースとして】

リビングで家族と同じ空間にいたいけれど、ゆっくり読書をしたい・雑誌を読んでくつろぎたい…というときにおすすめなのがヌック。

リーディングヌックは、居心地が良すぎてあっという間に時が過ぎてしまうほど、本の世界に没頭してしまうかもしれませんよ。

【子どもの秘密基地として】

子育て世帯におすすめなのが、ヌック=秘密基地という使い方。

子どもなら誰もが憧れる秘密基地。

ヌックなら省スペースなので、子どもの遊び場にぴったりなんです。

リビングの一角に設ければ、ママの目も届きやすいので安心ですね。

【ちょっとしたプライベート空間として】

一人で考え事をしたい、集中して作業をしたいときにもヌックがおすすめ。

小ぢんまりとした狭い空間が集中しやすく、効率良く作業することができます。

また、リクライニングチェアなどを置けば、休憩スペースにもなるのでゆったりとした時間を過ごすことができますね。

 

おうち時間が増えたことで、家族みんなが在宅していることも多いですから、たまには一人で自分の趣味を楽しみたい…なんてときに活用するといいかもしれません。

ヌックをつくるメリット・デメリット

家づくりに「ヌック」を取り入れよう!その狭さが逆に心地良い?ヌックを取り入れるメリットデメリットをご紹介

続いて、ヌックを取り入れるメリットやデメリットを見ていきましょう。

ヌックという空間をつくる際は、メリット・デメリット双方を見て検討してください。

 

【ヌックを取り入れるメリット】

まずはメリットから見ていきましょう。

 

・空間にメリハリが生まれる

・プライベート空間でリラックスできる

 

最近は吹き抜けや広々としたリビングが人気の傾向ですが、その中でもやはりプライベートな空間を設けたいという声もあります。

 

同じリビングで家族と過ごす時間もいいですが、時には違うことをして楽しみたいということもありますよね。

そんなときにヌックがあると、自分だけの贅沢な時間を過ごすことができるでしょう。

広々としたリビングにもメリハリが生まれ、狭いながらも居心地のよい場所となるはずです。

 

【ヌックを取り入れるデメリット】

続いてデメリットを見ていきましょう。

 

・費用がかかる

・ヌックの空間を設けるスペースが必要

 

ヌックはちょっとした空間を使ってつくるものですが、そうは言っても多少の面積が必要です。

その部分を収納スペースとして使うのか、ヌックとして使うのか、よく考えてから取り入れるといいでしょう。

 

また、ヌックの用途によっても広さや必要な設備が変わりますね。

リーディングヌックとして使う場合は本棚を設けなければなりませんし、子どもの秘密基地として使う場合は空調設備や照明、採光窓なども検討が必要ですね。

その分のかかる費用も検討し、ヌックを取り入れる必要があるかないか、よく考えるといいでしょう。

後悔しないヌックをつくるポイントは?

家づくりに「ヌック」を取り入れよう!その狭さが逆に心地良い?ヌックを取り入れるメリットデメリットをご紹介

ヌックをつくっても有効活用できるようにするためには、上手に空間を使うことが大切です。

ここでは、より居心地の良いヌックになるポイントについてご紹介しましょう。

 

【ポイント①スペースは狭くてOK】

ヌックと言うのは、もともと「小ぢんまりした空間」ですから、広さは必要ありません。

むしろ、狭いスペースの方が人は落ち着くもの。

個室のワークスペースともまた違った、リラックスできる空間につくるのがおすすめですよ。

 

【ポイント②あえて段差を設けてメリハリをつくる】

ヌックをつくるときは、「ヌック」とわかるよう、他のスペースとメリハリを付けることが大切。

たとえば、段差を設けて「穴ぐら」のようなスペースにしたり、フレームを設けて「別空間」と思わせたり…。

ただし、個室ではないので扉は必要ありませんよ。

【ポイント③ヌックを使うイメージを膨らませておく】

ただ何となくヌックを設けるのではなく、使うイメージをしながら設計に組み込むのが大切です。

というのも、用途が中途半端だと、ヌックをつくる場所も広さも中途半端になってしまい、結果として使い勝手が悪くなってしまいます。

 

どこに、どう使うのか、ヌックの活用方法についてあらかじめイメージを膨らませておきましょう。

 

ヌックを取り入れた家づくりのアイデア

家づくりに「ヌック」を取り入れよう!その狭さが逆に心地良い?ヌックを取り入れるメリットデメリットをご紹介

では具体的にどこにヌックを取り入れたらよいのか、おすすめの場所をご紹介しましょう。

【リビングにヌックをつくる】

リビングの一角にヌックをつくると、家族と同じ空間にいながら別のことに集中したいというときに活用できます。

開放的な空間にメリハリが生まれるという点でもメリットですね。

 

また、リビングにつくるヌックは、子どもの遊び場としてもピッタリ。

大人の目が行き届く範囲ですから、安心して子どもを遊ばせられるメリットも。

子ども専用の遊び場と、大人がくつろげるリビングとが区分けされていることで、おもちゃや絵本が散らかりにくく、それぞれがお互いの時間を有効的に活用できますよ。

 

【階段下にヌックをつくる】

階段下というのは、デッドスペースになりがちですね。

収納スペースを設けるのも良いですが、階段下を利用したヌックもおすすめです。

まさに「穴ぐら」といえるようなヌックになり、落ち着いて一人の時間を過ごしたいというときにあると便利です。

 

【窓辺にヌックをつくる】

外を見ながら、外の風を感じながらプライベート空間を満喫できるのは窓辺につくるヌック。

お天気の良い日は日向ぼっこをしながら、贅沢な時間を過ごすのもいいですね。

 

ただし、あまり直射日光が当たり過ぎてしまうと快適さが半減してしまうので、窓辺につくる場合は場所に注意が必要です。

日差しが強く入り過ぎてしまう場合は、ブラインドなどを設けて調節しましょう。

ヌックを家づくりに取り入れて遊び心満載の空間に!

家づくりに「ヌック」を取り入れよう!その狭さが逆に心地良い?ヌックを取り入れるメリットデメリットをご紹介

家族みんなが家で過ごす時間が増えたからこそ、プライベート空間を設けたいと感じる人も多いもの。

少しの間のんびり自分だけの時間を過ごしたい、集中して物事を考えたいなどのときにヌックは最適な場所です。

 

新たな家づくりのトレンド「ヌック」を取り入れて遊び心いっぱいのオリジナルな家づくりに挑戦しましょう。

 

私たち無添加計画では、皆さんの家づくりを応援しています。

家づくりは一生に一度のものですから、後悔のないようにしたいものですよね。

今回ご紹介したヌックを始め、吹き抜けやアウトドアリビングなどやってみたい家づくりについてもお気軽にご相談ください。

これまでたくさんの家づくりに携わってきたスタッフが、専門的な立場からアドバイスをさせていただきます。

 

暮らしやすさ・安全性、耐久性と言った性能も考え、本当の意味で「建てて良かった」と思える家づくりをしましょう。