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『住まいの耐久性』を考える(前編)~仙台支店で建てた健康注文住宅に入居中!~
2022.10.07
山形市で健康注文住宅に入居中の42tkbtsです。
家を長持ちさせるにはどうしたらいいのか、ヒントを得るべく『住まいの耐久性 大百科事典II』を読んでみました。
「大百科事典」と銘打ってますから、きっと役立つ情報がたくさんあって、興味深い内容になっているだろうと…。
ところが、専門用語ばかりで(当然ですよね…)正直、読み進めるのが大変でした。。
数ページ読んでは居眠り、数ページ読んでは飽きて閉じる、の繰り返し。笑
私にはほとんど理解できませんでしたが、その中でも印象に残った箇所を一部ご紹介したいと思います。
本記事は長くなりそうですので、前編と後編に分けたいと思います。
前編は、躯体に深く関わる外皮についてです。
#クタイって何?ガイヒって何??
『住まいの耐久性』を考える
【一般社団法人 住まいの屋根換気壁通気研究会(2021)『住まいの耐久性 大百科事典II』、カナリアコミュニケーションズ】
まず、住宅の耐久性上、最も重要な躯体(基礎、柱、梁などで構成される建物を支える構造上の骨組み)の劣化に、「外皮」が深く関わっているということです。
外皮(がいひ)とは、居住空間を包み込む外周部の構造の総称のこと。
外皮を具体的にいうと、屋根、外壁、基礎を含む床下を指します。
人間でいえば、体を支える「骨」が躯体になり、躯体を包み込む「皮膚」が外皮といえるでしょうか。
まがいもの感満載の窯業系のサイディング!?
外皮の一つである外壁についてですが、日本では、7割〜8割程度が窯業系サイディング(p.47)を採用しています。
窯業系サイディングは、セメントと繊維質を混合してつくられる外壁材です。
躯体の劣化に大きく影響する外壁のほとんどに、窯業系サイディングが使われているということです。
低コストでデザイン性の高いところが、窯業系サイディングの人気の理由です。
安く、好きなデザインを選べるのは魅力的ですね。
ところが、一級建築士であり、法政大学デザイン工学部兼任講師の飯塚豊氏の言葉を借りれば、「外壁材を選ぶとき、まがいもの感満載の窯業系のサイディングだけはなんとかさけたい」ところ。
なんとかさけたい窯業系サイディングを、日本のほとんどの住宅はさけられていないといえます。
そもそもほとんどの建築主(施主)は、窯業系サイディングをまがいものだとは思っていませんよね。。
たとえ窯業系サイディングがまがいものだったとしても、躯体が長持ちするのであれば問題はないですが、実際はどうでしょうか。
サイディングは工期が短縮できるので(その分安価に施工もできる)採用されやすくなるのは当然でしょうが、その結果、早くに躯体が劣化して、住まいの耐久性が落ちるようでは本末転倒だと思います。
大百科事典IIによると、耐久性上の問題点として窯業系サイディングの場合、吸水や吸湿による凍害(p.49)が挙げられています。
サイディング内部まで水分が侵入しなくても、表面上の凍害によって表層がはがれてしまうことがあるようです。
住まいの耐久性に影響が出るというデメリットを理解した上で、納得して窯業系サイディングを選ぶことが大事ですね。
詳しい凍害対策については、『住まいの耐久性 大百科事典II』をお読みいただければと思います。
〜後編に続く〜
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自然素材と無垢材でつくる、高断熱、高耐震の健康住宅。
私が選んだのは、無添加計画です。
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